【8月24日 CGTN Japanese】長年芸能活動から遠ざかっている中国台湾の女優、王祖賢(ジョイ・ウォン)が8月15日、広州に姿を見せ、ネット上で大きな話題となっているAIを活用した自身の肖像利用に関するコラボレーションについて、公の場で初めてコメントしました。

王祖賢は「私たちはAIの主人であって、AIに操られる存在ではない」と述べました。また、「私は新しいものが好きな一方で、昔のものも大切にするタイプです。若い頃はゲームで遊ぶのがとても好きでした。今回のオファーを受けた時も深く考え込まずに受け入れを決めました。この機会を通じて、今の若い人たちとゲームの世界で出会い、若い世代にもっと私のことを知ってもらえればと思っています」と語りました。

1967年1月31日に台北市で生まれた王祖賢は現在59歳。1987年、映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(倩女幽魂)』で聶小倩を演じて広く知られるようになり、この役で第7回香港電影金像賞の最優秀主演女優賞にノミネートされました。1994年から徐々に芸能界から遠ざかっています。 

今年7月20日、PCオンラインゲーム『天下』を運営する網易(ネットイース)は、王祖賢が同作の18周年ブランドイメージキャラクターに就任すると正式に発表しました。さらに特別企画として、本人の許諾のもとAI技術を活用し、20〜30代の全盛期における銀幕での代表的な姿をデジタルで再現しました。

同社が制作したAIデジタル映像のショートムービー『倩影(麗しき面影)』では、黒髪から白髪へと移ろうデジタルアバターが時を超えて登場し、王祖賢自身にとっても、新たな形で自分自身を見つめ直すことになりました。

「初めて見た時は、本当に衝撃を受けました」と王祖賢は振り返り、この短編映像を見て、まるで遠い昔の自分を見ているような時の流れを感じたといいます。今回の提携は、往年のスクリーンでの姿をよみがえらせるだけでなく、人々の記憶に残る彼女のイメージを、新しいメディアを通じて現代と再びつなぐ試みでもあります。

なぜAIによる肖像利用を許諾したのかと問われると、王祖賢は「実は、そこまで難しく考えたわけではないんです。新しい世界には新しいものが必要だと思っています。もちろん、昔の世界も素晴らしいものですし、それが新しい世界の土台にもなっていますから」と率直に答えました。

新技術を前向きに受け止める一方で、最終的に重要なのは「人」と「作品そのもの」だとの考えを示した王祖賢。技術によって時間やメディアの隔たりを縮めることはできても、人々の心に本当に響くのは、やはりそこに宿る感情とストーリーなのだと話しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News