【8月18日 AFP】国連(UN)は18日、世界の医療施設のうち、基本的な衛生基準を満たすトイレ等の設備を備えているのは全体の40%に過ぎないと発表した。また全体の11%については、衛生サービスが一切ないとした。

世界保健機関(WHO)とユニセフが発表した報告書によると、患者や職員のニーズを十分に満たす衛生設備を備えていた医療施設は、2025年時点でわずか40%にとどまっていた。

報告書は、医療現場における基本的な衛生サービスの世界的な推計を初めて提示するものとなった。

基本的な衛生基準を満たすためには、スタッフ専用のトイレが少なくとも一つ、月経衛生管理に対応した男女別のトイレが少なくとも一つ、身体の不自由な人が利用できるバリアフリートイレが少なくとも一つ設置され、利用可能である必要があるとされた。

70か国のデータに基づくこの報告書では、医療施設の衛生レベルが地域によって大きく異なることが示された。サハラ以南のアフリカでは、基準を満たした医療施設は全体の23%のみだったが、中央および南アジアでは55%となった。

世界的に見ると、衛生サービスが一切ない医療施設の利用対象者は9億3600万人に上る。

調査では、医療施設における水供給、衛生管理設備へのアクセス、および院内環境の清掃・消毒、医療廃棄物の管理体制の推計も行われた。基本的な水供給を備えていた施設は85%、手洗い等の衛生環境設備を備えていた施設は72%、基本的な医療廃棄物管理体制を備えていた施設は71%と推計された。

一方、感染予防の核となる「環境清掃基準」を満たしている施設は59%にとどまった。この基準を満たすには、標準化された清掃プロトコルの整備と、訓練を受けた専門清掃スタッフの配置が必要とされた。(c)AFP