【8月14日 AFP】在ニュージーランド中国大使館は14日、ニュージーランド保安情報局(NZSIS)が報告書で「領内で中国がスパイ活動を強化している」と指摘したことについて、「事実無根だ」と強く反発した。

NZSISは今週公表した年次報告書の中で、中国がニュージーランドに対し「大規模な」スパイ活動を展開していると警告した。

これに対し中国大使館の報道官は、NZSISが中国に対する「攻撃や誹謗中傷」の波の一部になっていると批判した。

同報道官は「中国に対する虚偽の申し立ては、正常な交流や協力をいわゆるスパイ活動や干渉として中傷するものか、事実無根で完全にでっち上げられたものかのどちらかだ」「これはニュージーランド内外の特定の勢力が、中国・ニュージーランド関係の健全な発展を望んでいないことを反映している」と主張した。

両国関係をめぐっては、数週間前にニュージーランドのウィンストン・ピーターズ外相が中国出身の国会議員に対して「自分の国へ帰れ」と発言し、中国大使館が正式に抗議したばかり。

中国大使館は14日、ニュージーランド国内の不特定の勢力を「反中勢力の駒として動いている」と糾弾し、「これらの勢力や個人に対し、毒酒を飲んで渇きを癒やしたり(目先のピンチをしのぐために後先を考えずにより危険な手段をとること)、石を持ち上げて自分の足をつぶしたり(自分で自分の首をしめる)することのないよう強く求める」と警告した。

NZSISは報告書の中で、中国のスパイがプロフェッショナルなキャリア形成と人脈構築に特化したビジネスSNSなどを通じて、国家機密にアクセスできるニュージーランド国民の勧誘を図っていると警告した。

NZSISはまた、中国人民解放軍とつながりのある紫金山天文台が、ニュージーランド国内で秘密裏に地上基地型宇宙基盤(GBSI、宇宙活動を支える地球上の施設やネットワーク設備全般のこと)を構築しようとした計画を阻止したと明らかにした。

関与した現地企業(社名は非公表)は、その設備が「軍事的価値」を持つ情報収集に使用される可能性を認識していなかったとみられている。

NZSISは「この組織(紫金山天文台)がニュージーランドに独自のGBSIを設置しようとしたのはこれが初めてではなく、最後になる可能性も低い(今後も同じようなことを繰り返すだろう)」と警戒感をあらわにしている。 (c)AFP