ドナウ川で記録的な水位低下 原発停止や船の運航停止相次ぐ
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■航行の障害
ドナウ川を挟んでブルガリアとルーマニアを結ぶ橋では、漁師たちが水位低下により船が動けなくなり、仕事にならないと不満を漏らしていた。
「ここまで干上がったことは一度もない」と漁師のローセン・ドブレフさんはAFPに語った。「今ではルーマニアまで歩いて渡れるほどだ」
漁師仲間のアレクサンダル・アンゲロフさんも「39年間漁師をやっているが、こんな干ばつは初めてだ」とため息をつき、「責任ある立場の人間が対策を講じる必要がある。ここには水が全くない」と訴えた。
ルーマニアとブルガリアを結ぶフェリーの運航も、二つのエリアで停止された。ブルガリアでは、約200人の乗客を乗せたクルーズ船が浅瀬で座礁し、避難を余儀なくされる事態も起きた。
商業輸送も打撃を受けている。ブルガリア政府の担当者は「貨物船は運航を見合わせるか、積載量を減らして航行することを余儀なくされている」とAFPに語った。
ルーマニアでは、ドナウ川の一部の航路で水位がすでに航行可能な最低ラインを1メートル下回っている。「これは異例の事態だ。この異常な低水位には非常に驚いている」と、政府機関でドナウ川の通航を監視するアドリアン・マイゼル氏はAFPに語り、「航行が完全にストップしないよう、川幅は狭くなるものの、可能な限り航路を維持するための努力を続けている」と付け加えた。
より上流に位置するハンガリーの首都ブダペストでは、ドナウ川の水位が観測開始以来の最低値を更新した。
川沿いにあるハンガリーの数多くの都市や村では、6月の熱波の最中に給水制限が導入された。7月までには、複数のクルーズ船の運航も停止された。
さらに上流にあるスロバキアのガプチコボ貯水池では、閘門(こうもん)の運用速度が低下し、待ち時間が長くなっている。各船に対しては、航行の可能性を自ら確認するよう注意が呼びかけられた。