韓国・京畿道果川市にある中央選挙管理委員会庁舎(c)news1
韓国・京畿道果川市にある中央選挙管理委員会庁舎(c)news1

【08月01日 KOREA WAVE】韓国の統一地方選挙で、投票者数の誤入力を隠すため、別の時間帯の投票者数を虚偽入力したと疑われる不自然な集計が京畿道各地で確認された。これにより、国民の参政権侵害の真相究明に向けた検察・警察合同捜査本部と、今後発足する特別検察官の捜査範囲が広がるとみられる。

国会法制司法委員会に所属する野党「国民の力」のチュ・ジヌ議員室が入手した「6・3地方選挙の京畿道内投票所別投票者数および投票率」によると、本投票当日、平沢市新平洞第4投票所の累計投票者数は午前9時の772人から午前10時には1320人となり、1時間で548人増えた。しかし、その後は午後3時まで1320人のまま変わらなかった。通常は投票者が集中する昼食時間帯を含む5時間にわたり、投票者が1人も増えていなかった。午後4時になって初めて76人増え、1396人となった。

東豆川市上牌洞第1投票所でも、累計投票者数は正午の525人から午後1時には784人となり、1時間で259人増えたが、その後は午後4時まで変化がなかった。九里市水沢1洞の第1~第4投票所でも、午後1時から午後2~3時まで累計投票者数が増えない状況が確認された。

合同捜査本部は現在、京畿道の2カ所と忠清地域の1カ所の計3カ所で、投票率が虚偽入力された疑いを把握し、捜査を進めている。

これらの投票所では、本来は数百人と入力すべき投票者数を数千人と誤入力したにもかかわらず、実務担当者が上部への報告や決裁を経ず、超過分を別の地域の投票所へ分散入力して誤りを隠した疑いが持たれている。

合同捜査本部は29日、公的電子記録偽造と偽計による公務執行妨害の疑いで、京畿道選挙管理委員会の実務担当者を被疑者として取り調べた。担当者は中央選挙管理委員会の実務担当者の指示を受け、誤入力された投票所の人数の一部を別の地域に分けて入力した疑いがある。30日にも、疑惑の関係者2人を参考人として聴取した。

投票用紙不足を巡っては、22日に広津区選挙管理委員会の事務局長、24日に銅雀区選挙管理委員会の事務局長をそれぞれ被疑者として取り調べた。28~29日には、松坡区選挙管理委員会の選挙担当官と担当責任者を被疑者に切り替えて聴取した。30日にも中央選挙管理委員会の関係者1人を参考人として呼び、事情を聴いた。

一方、合同捜査本部は、ノ・テアク前中央選挙管理委員長が配偶者を伴って海外出張した疑惑や、選管職員による観光目的の海外出張疑惑について、中央選管で勤務していた関係者1人からも参考人として事情を聴いた。選管職員の海外出張疑惑は、2023年9月、職員らがモルディブ大統領選の視察を名目に出張し、1470万ウォン(約147万円)を支出したことが発覚し、告発に至った。

ノ・テアク氏の夫婦同伴出張を巡っては、20~22日に中央選管委員長の執務室などが家宅捜索された。一方、ノ・テアク氏の自宅と携帯電話に対する捜索令状は、必要性と関連性が不足しているとして裁判所に棄却された。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News