【7月31日 AFP】世界一の大富豪イーロン・マスク氏が、今年11月に行われる中間選挙で共和党が議会の過半数を維持できるよう、大規模な資金投入を準備している。米ニュースサイト、アクシオスが30日、報じた。

2024年大統領選で多額の資金を投じてドナルド・トランプ大統領の勝利を支えたマスク氏の政治工作を再び活性化させるものとなる。

アクシオスが消息筋の話として報じたところによると、マスク氏は2024年大統領選でトランプ陣営に2億6000万ドル(約420億円)以上を支出した特別政治活動委員会「アメリカPAC」を再稼働させる計画だという。

アメリカPACは、大統領選以外の選挙で投票する可能性が低い保守層の有権者を動員するため、戸別訪問やデジタル広告、ダイレクトメールに注力すると見られている。

マスク氏は具体的にいくら投じるつもりなのかを明らかにしておらず、アメリカPACもコメントの求めに現時点で応じていない。

トランプ大統領の低い支持率や経済への懸念、イラン戦争への反対意見に脅かされる中、今回の介入は上下両院で僅差で過半数を維持する共和党にとって大きな追い風となる可能性がある。

すでに共和党の委員会や同盟団体は民主党に対し資金面で大きく優位に立っており、トランプ氏の選挙資金団体「MAGA Inc.」も数億ドルを集めている。

マスク氏の復帰は、米国の選挙において超富裕層の献金者が果たす役割がますます強力になっていることを浮き彫りにしている。

米メディアによる連邦選挙資金の提出書類分析によると、大富豪の一族らは2026年中間選挙に向けてすでに数億ドルを献金しており、その大部分が共和党の候補者や組織に流れている。

民主党もジョージ・ソロス氏とアレックス・ソロス氏の親子やリード・ホフマン氏、マイケル・ブルームバーグ氏らの富裕層献金者の恩恵を受けているが、これまでのところ共和党に大きく水をあけられている。

アメリカPACの取り組みは、マスク氏の政治顧問であるクリス・ヤング氏が主導し、他の共和党系団体と連携して進められると報じられており、これによりテレビ広告に重点を置くことが可能になる。

トランプ氏の政治顧問を務めるジェームズ・ブレア氏はアクシオスに対し、「アメリカPACは2024年の歴史的な有権者動員作戦において不可欠なパートナーだった。2026年中間選挙に向けた彼らの復帰は全米の共和党員にとって極めて大きな追い風となる」と語った。(c)AFP