29日、ソウル市内のロッテホテルで開かれた「AIデータセンター・アライアンス」の発足式(c)news1
29日、ソウル市内のロッテホテルで開かれた「AIデータセンター・アライアンス」の発足式(c)news1

【07月31日 KOREA WAVE】韓国政府と民間企業が、韓国を世界的なAIデータセンター(AIDC)の拠点に育成するため、「AIデータセンター・アライアンス」を発足させた。政府は電力や用水などのインフラに加え、金融や法整備も幅広く支援する方針だ。

科学技術情報通信省は29日、ソウル市内のロッテホテルで発足式を開いた。ペ・ギョンフン(裵慶勲)副首相兼科学技術情報通信相は「今後3~5年が、韓国がIT・デジタル強国としての地位を維持できるかを左右する分岐点になる」と述べた。

韓国のAI半導体産業については、海外製GPUへの依存だけでなく、韓国新興のフュリオサAI(FuriosaAI)やリベリオン(Rebellions)などが推論用AIチップ「NPU」を開発していると説明。AIインフラからモデル、サービス、データセンターまでを網羅する競争力をもとに、AIデータセンターを「トークン工場」として育て、知能トークンを輸出する国を目指すとした。

また、海外の大手IT企業との協力にも言及。政府として許認可期間の短縮にとどまらず、企業が必要とする電力や用水などのインフラを積極的に支援すると強調した。

民間側の共同議長を務めるSKテレコムのチョン・ジェホン代表は「AI時代の主導権争いは一企業ではなく国家間の競争だ」とし、今回の連合は韓国がAI強国へ進むための基盤になると述べた。

金融委員会のクォン・デヨン副委員長は、AIDCの建設には巨額の資金が必要だとして、金融委員会と韓国産業銀行の政策金融を民間投資と連携させる方針を示した。核心技術の国産化と自立に向け、15年以上の長期投資体制を構築し、約10兆ウォン(約1兆1000億円)規模の資金支援を始めると発表した。

アライアンスは需要、供給、基盤の3部門と輸出産業化タスクフォースで構成される。議長団にはNAVER Cloud、サムスンSDS、SKテレコム、NHN Cloud、LS ELECTRIC、LGユープラス、LG電子、GS、カカオ、KT、KTNF、FuriosaAIの12社が参加した。

2026年第3四半期中に部門別の詳細な工程表を策定し、第4四半期には2027年度予算案と特別法施行令の草案をまとめる。2027年第1四半期には「AIDC事業団」を正式に設立し、クラスター特区の指定などを本格化させる。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News