【7月28日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は27日、W杯(ワールドカップ)北中米大会への批判に対し「憎悪と虚偽の噂を撒き散らしている」と反論し、大会は「喜びと幸せだけをもたらした」と主張した。

大会は、チケット価格からビザ問題に至るまで、さまざまな議論を呼んだが、インファンティーノ氏は27日に公開した長文で「一度立ち止まって振り返り、静かに胸に手を当て、祈る時間を取ってほしい」と呼びかけた。文書は、インスタグラムやFIFAの公式チャンネルに投稿された。

文書は「(批判に)熱中するあまり、すべてを見逃してしまった人々には申し訳なく思う」とのメッセージから始まった。

インファンティーノ氏は、「デスクや画面の向こう側で、憎悪や虚偽の噂を撒き散らしている者たちに伝えたい。君たちが批判に明け暮れていた間、われわれFIFAは最前線に立ち、世界最高ショーを提供するために懸命に働き、運営を行っていた」とし、「暴力も事故もなく、100%の安全と安心があり、喜びと幸せだけがあった!」と続けた。

カナダ、メキシコ、米国の3か国で共催されたW杯の開幕前は、高額なチケット価格、地政学的な緊張、紛争の影、そして開催地全域を襲う猛暑への懸念が大きな問題となっていた。

米国と戦闘状態にあるイランの代表チームの参加に加え、ハイチの国内危機やコンゴ民主共和国でのエボラ出血熱の流行への懸念から、ビザや渡航の制限に対する監視の目が強まった他、ドナルド・トランプ米大統領による強硬な移民の取り締まりにより、ソマリア出身の審判オマル・アルタン氏は米国への入国を拒否された。

しかし、こうした問題がある中でもインファンティーノ氏はFIFAの大会運営を擁護。「君たちが憎悪を撒き散らす一方で、われわれは紛争中の2国を結びつけるためにたゆまぬ努力を重ねた。イランは問題も衝突もなく米国に入国できた」とし、「サッカーは平和のためのものであり、政治のためのものではない。イランチームには入国ビザが発給された」と指摘した。

さらに「深刻な衛生問題やその他の課題に直面している国々にもビザが発給された」としながら、「君たちはビザを拒否されたごく一部の人々にだけ言及し、承認された世界中の何百万もの人々を見落としている」と付け加えた。