【7月23日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領が21日に「激しい攻撃を加える」と警告したイラン中部のコラング山(英語名:ピックアックス山)をめぐっては、地下深くに作られた核施設の隠れみのになっているとの疑いがある。

トランプ氏は先週、この山は「正面入口への強力な一撃を加える際の標的となる」と述べた。一方のイラン政府は、同地で核関連作業は行われていないと否定。外務省のエスマイル・バガエイ報道官は、トランプ氏の発言を「侵略のための捏造された口実」だとして非難した。

ピックアックス山は、イラン中部ナタンズのウラン濃縮施設の近くにある。同施設は昨年、米国とイスラエルがイランと12日間にわたって武力衝突した際に攻撃を受けた。

欧米の専門家によると、イランはこの山の地下深くで、核施設の建設工事を2020年に始めたとされる。これは、ナタンズの遠心分離機組み立て施設で起きた妨害工作によるものとみられる火災発生後となる。イラン原子力庁トップは当時、ナタンズ近くの「山の中」に新たな施設を建設すると述べていた。

米国は昨年6月、ナタンズとフォルドゥの核施設を攻撃するために地中貫通爆弾(バンカーバスター)「GBU-57」を使用したが、米科学国際安全保障研究所(ISIS)によると、ピックアックス山はその際の攻撃で標的とされておらず、2月28日に始まった現在の軍事衝突でも標的となっていない。