ユーチューブチャンネル「家族だと言ったのに」には、崖から救助されたシーズー5匹の話を収めた映像が公開された(c)news1
ユーチューブチャンネル「家族だと言ったのに」には、崖から救助されたシーズー5匹の話を収めた映像が公開された(c)news1

【07月10日 KOREA WAVE】高さ10メートル近い崖下に置き去りにされ、瀕死の状態で救助された5匹のシーズー犬が、致命的な感染症や骨折を乗り越えて奇跡的な回復を果たした。救助当時の痛々しい姿から見違えるほど明るくなった近況が動画で公開され、韓国のネット上では「今度こそ一生を共にする家族に出会ってほしい」と多くの感動と応援の声が寄せられている。

動物の救助・治療の過程を伝えるYouTubeチャンネル「家族だと言ったのに」やネル動物医療センターによると、5匹は人が立ち入るのが難しい崖の下で発見された。長期間放置されていたとみられ、救助当時は極度に衰弱した状態だった。

さらに追い打ちをかけたのが、致死率が極めて高い犬パルボウイルス感染症だった。検査の結果、ハンビとジャスミンの2匹が陽性と判定。特にジャスミンは激しい吐血や血便が続き、自力で食事もできないほど重篤で一時は絶望視されたが、医療チームによる懸命の集中治療で危機を脱した。もう1匹のハンビも深刻な眼球の損傷を抱えながらもウイルスを克服。他の3匹(アリエル、ナビン、ティアナ)は陰性で、一足早く保護施設へ移った。

救助から約5週間が経った現在、犬たちは見違えるような変貌を遂げている。

肋骨を骨折し、最も痩せて人見知りが激しかったジャスミンは、体重が4.1キロから5.3キロに増加。今では元気に走り回り、一番の「お転婆娘」になった。重症だったハンビも人が大好きな甘えん坊の姿を取り戻し、一時保護先の家庭に引き取られたアリエルやナビンも、当初の強い警戒心を解いて家族の後をトコトコとついて回るほど明るくなったという。

救助にあたった保護団体関係者は「犬たちの人懐っこさから見て、元々は家庭で飼われていたのは間違いない。崖は人が近づかない場所であり、故意に突き落として遺棄したとみられる」と憤り隠さない。団体側は警察に捜査を依頼しており、現場周辺の防犯カメラの解析などを通じて遺棄した人物の特定を急いでいる。

関係者は「動物を捨てる行為がどれほど残忍で深刻な犯罪なのかを多くの人に知ってもらうため、この子たちの姿を発信し続けている」と語る。

命の淵から生還した5匹は現在、いずれも新しい里親(家族)を待っている。里親に関する問い合わせは、韓国の動物保護団体「道路詩(ドロシ)守ってあげる犬」の公式インスタグラムで受け付けている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News