米FOXテレビ、中国を中傷する発言をめぐり異例の謝罪
このニュースをシェア
【7月10日 CGTN Japanese】米FOXテレビはこのほど、中国を中傷する内容の発言を放送したことについて、公開で謝罪を行いました。同局がこうした形で謝罪するのは極めて異例の対応です。
発端となったのは、カナダの実業家ケビン・オレアリー氏(Kevin O’Leary)が、米ユタ州で進めている大規模データセンター建設計画です。この計画は、電力消費の大きさや環境への影響を理由に、地元の環境保護団体や住民から強い反対を受けていました。
これに対し、オレアリー氏は今年5月11日、FOXニュースの番組に出演した際、反対派を「中国の代理人」と断じ、中国から資金提供を受けて米国の送電網整備や人工知能(AI)向け計算基盤の整備を妨害しようとしているなどと主張しました。
しかし、これらの扇動的な主張には事実を示す証拠がなく、FOXニュースで放送されたことで大きな反発を招きました。建設計画に反対する地元団体は直ちに声明を発表し、こうした主張を否定しました。
世論の圧力や法的リスクを受け、オレアリー氏は自身のSNSで発言を撤回し、「これらの団体や個人が中国から資金提供を受けている証拠はない」と認めました。これを受けて、FOXテレビも公開で謝罪しました。
一方、ユタ州の住民からは、「そもそも中国の勢力など存在せず、唯一の外国の関与者は、われわれの州を台無しにしようとする裕福なカナダ人だけだ」との声が上がっています。また、FOXテレビの謝罪についても、「報道倫理によるものではなく、損害賠償請求や訴訟を避けるためだ」との指摘もあります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News