【7月6日 AFP】ハリケーンの規模で最も強い「カテゴリー5」に匹敵する暴風を伴う台風9号(アジア名:バービー)が6日、太平洋にある米領ロタ島を猛烈な勢いで通過した。当局は「甚大な」被害の報告を受けていると発表した。

米国立気象局(NWS)は先に、「ロタ島を通過する際の最大風速は80m/sと予想される」とし、「台風の目の壁が通過する間、67m/sを超える壊滅的な暴風がロタ島全域で続く」と述ベていた。

北マリアナ諸島で最も南に位置するロタ島の地方当局は、すでに一部の住民から「甚大な被害」の報告を受けていると明らかにした。

ロタ島の災害対策本部のルー・ロザリオ氏は「私たちは何とか耐え忍んでいる状態だ。ここでは激しい暴風と洪水に見舞われており、すでに一部の人々から甚大な被害が報告されている」と語った。また、ロザリオ氏は、電波塔が倒壊したため携帯電話サービスで一部障害が出ていると付け加えた。

NWSの気象学者ランドン・アイドレット氏は、SNSでのブリーフィングで、ロタ島全体が台風の目の中に入っており、記録された最大風速は約80m/sだったと述べた。

アイドレット氏によると、テニアン島、グアム島北部、サイパン島南端では、カテゴリー1のハリケーンに匹敵する強風を観測したという。

同氏は「台風は同海域を離れつつある」とした上で、「状況は徐々に改善していくだろう。4月の台風4号(アジア名:シンラコウ)のように長期間居座ることはない」と説明した。

北マリアナ諸島と、隣接する独立した米領グアム島には、合わせて約21万人が暮らしている。グアム当局は、約200〜300ミリの降雨が予想され、局地的な洪水が発生する恐れがあると警告していた。

窓が激しく揺れ、横殴りの豪雨が吹き付ける中、グアムのホテルには数百人が避難していた。同日の利用客の約7割は、台風をやり過ごすために避難宿泊している地元住民だった。

4月の大型台風の後、同ホテルは電力の確保を目的に80万ドル(約1億3000万円)を投じて予備の発電機を購入していた。

総支配人のスディプタ・バス氏(59歳)はAFPに対し、「このホテルは地元資本なので、地域の利用者を大切にしている。ここを避難所として確実に機能させる。発電機の燃料は満タンで、今後2〜3日間は稼働できるはずだ」と語った。

日本から観光で訪れているというサクライ・ミクさんは、友人と共に東京行きの便で帰国する予定だったが、フライトが欠航となったとし、「台風が来ている間はホテルに滞在する。怖い」とAFPに話した。