米民主党急進左派が躍進「米国民は現状維持の政治にうんざり」
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■社会主義の問題ではなく既得権益層の問題
だが、コロラド州での民主党予備選の夜は、「社会主義」だけで片付けられるものではなかった。
同州知事選の民主党予備選では、フィル・ワイザー司法長官(民主社会主義者ではない)が、自身を「トランプ氏と戦う戦士」、はるかに経験豊富な対立候補のマイケル・ベネット連邦上院議員を「ワシントンの体制側の人間」と位置付けることで勝利した。
共和党の下院議員補佐官から民主党の戦略担当者に転身したカート・バルデラ氏は、これらの結果を単純に「急進左派の民主党穏健派に対する反乱」と読み解くことに警告を発した。
バーデラ氏はXに、「これは『社会主義』の問題ではなく、『既得権益層』の問題だ」「『体制側』対『反体制側』、『旧』対『新』の構図であり、世代交代だ」と指摘した。
保守派のコメンテーター、ビル・クリストル氏も、異なる思想的立場から同様の点を指摘し、民主党穏健派はこれらの結果が「トランプ氏と戦えていない」ことへの有権者の怒りを反映したものであることを認識すべきだと主張。これを理解できない場合、「ただ嘆くだけで具体的な行動を起こせない」だろうとの見方を示した。
同様の流れは、コロラド州第8選挙区で行われた連邦下院選の民主党予備選でも顕著に見られた。
急進左派の州下院議員マニー・ルティネル氏が、より穏健派の対立候補を破って指名を獲得した。
中間選挙本選では、議席保持が危うい共和党のゲイブ・エバンス下院議員と対決することになる。
若い中南米系で、元米陸軍工兵隊の経済学者でもあるルティネル氏は、民主党は生活費の高騰や労働者階級の家庭の困窮にひたすら焦点を当てるべきだと主張してきた。
一方の共和党側は、急進左派の台頭を中間選挙におけるメッセージの中心に据えようと手ぐすね引いている。民主党が社会主義者に乗っ取られたと主張し、キロス氏や他の急進左派候補たちを、激戦区の議席保持が危うい民主党穏健派の現職候補と結びつけている。
民主党が下院多数派を奪還するために必要な議席数は、数議席にすぎないため、党の路線をめぐる内紛は、極めてデリケートな問題となる。
民主党指導部は、急進左派の躍進をあくまで「局所的な現象」と位置づけ、内紛があからさまにエスカレートするのを避けようとしている。だが、一連の予備選はそのかじ取りを一段と難しくしている。
共和党全国下院委員会(NRCC)のマイク・マリネッラ報道官は、「コロラド州での民主党予備選の結果は、『社会主義者による民主党乗っ取り』が、ニューヨーク市や(民主党が圧倒的に強い)ディープブルーの地域に限定されたものではないことを証明している」と指摘。
「それは、議会の主導権を決定づける主戦場へと広がりつつある」と強調した。(c)AFP