イスラム過激派が中等学校襲撃、生徒37人拉致 ナイジェリア北東部
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【7月1日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ州で6月29日午前、イスラム過激派組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」が中等学校を襲撃し、生徒37人を拉致した。地元議員が6月30日、明らかにした。
襲われたのはアスキラウバ地区のラッサ村にある中等学校で、当時、期末試験が行われていた。
ISWAPは、兵士1人と教師1人を含む3人を殺害した。
軍は当初、生徒11人が拉致されたが、10人はすでに救出済みで、行方不明になっているのは1人だけだと主張していた。
だが地元の地方議員であるイジャグラ・イジャビラ氏が、拉致された生徒の性別や保護者の携帯電話番号が記載された「拘束されている生徒名簿」を報道陣に共有したことで、軍の発表が事実と異なることが判明した。
情報機関の関係者もAFPに対してこれと同じ名簿を提示した。
主に児童・生徒を標的とした身代金目的の拉致は、政情不安が続くナイジェリアの北部と中部では日常茶飯事となっている。イスラム過激派だけでなく、明確な政治的思想は有さない武装犯罪集団「バンディット(盗賊団)」も身代金目的の拉致を常套手段としている。
2014年にイスラム過激派組織ボコ・ハラムがボルノ州チボクの学校を襲撃して女子生徒276人を拉致した事件が最も悪名高いが、ナイジェリアではその後も学校を標的とした拉致事件が相次いで発生している。
今回学校を襲ったISWAPは、ボコ・ハラムから分派した組織。
今年5月にも、イスラム過激派がボルノ州ムサ村から40人以上の児童・生徒を拉致する事件が起きたばかり。この児童・生徒は、今もイスラム過激派に拘束されている。
同じく5月、ナイジェリアでは最も安全な地域とみなされている南西部でも異例の大規模拉致事件が発生。イスラム過激派とみられる武装集団がオヨ州の三つの学校を襲撃し、児童・生徒数十人を拉致した。
ナイジェリアでは2009年以来、主に北東部を中心にイスラム過激派の反乱が続いている。
暴力行為は10年前のピーク時と比べれば沈静化しているが、アナリストらは、2025年以降、再び襲撃事件が増加傾向にあると警告している。(c)AFP