【6月30日 AFP】米連邦最高裁判所は29日、ドナルド・トランプ米大統領が元コラムニストのE・ジーン・キャロルさんに性的暴行を加え、名誉を毀損したとして500万ドル(約8億1000万円)の支払いを命じた下級審の判断について、破棄を求めていたトランプ氏側の申し立てを退けた。

最高裁は、トランプ氏の上告を退けた理由は示していない。

2023年の一審では、1996年にニューヨークのデパートで元新聞コラムニストのキャロルさんに対して行われた「性的暴行」について、トランプ氏に賠償責任があると判断された。

トランプ氏は、性的暴行に対する損害賠償として200万ドル(約3億2500万円)、また2022年の名誉毀損発言に対して300万ドル(約4億9000万円)の支払いを命じられていた。この判決は2024年12月の控訴審でも支持された。

トランプ氏は、最高裁の決定に対して猛反発し、SNSへの投稿で「驚いたことに、最高裁は、会ったこともない女が私に対して起こした『でっち上げの裁判』の検証を拒否した」「このばかげた名誉毀損の主張を含め、私を標的にした司法の兵器化や『法廷闘争』に対し、全力を尽くして戦い続ける」と述べた。

キャロルさんは2019年に出版した著書の中で、23年前に試着室で性的暴行を受けたことを明らかにした。これに対しトランプ氏は、キャロルさんを「まともじゃない」と非難した。(c)AFP