■「男尊女卑の思想」

別の中国人女性、チャンさんはAFPに対し、この事件は中国が「家父長制社会」であり、「男性が優位であるという伝統的な考え方や、男児を好む(男尊女卑の)傾向がいまだ根強く残っている」ことを浮き彫りしていると指摘した。

中国政府は人口急増を抑制するため1979年に一人っ子政策を導入し、30年以上続けた。2016年に廃止されたが、多くの家庭が男児を好んだことで生じた男女比の不均衡など、その影響は今も尾を引いている。

40代のフリーランスのアーティストであるチャンさんは、「(一人っ子政策の結果として)女性は希少な資源となり、評価され、品定めされ、消費されるだけの消費財のように扱われるようになってしまった」と語った。

医師の裁判を傍聴したワンさんは、「(被告に)後悔や良心の呵責といったものは一切見られなかった」「確かに失望しているが、驚きはない」と静かに語った。(c)AFP