■「友好の架け橋」

学生のジュリー・ワンさん(女性)はAFPに対し、ネット上で見かけるコメントのせいで、日本代表を応援していることを公表する勇気が出ないと語った。

「この時期に日本代表を応援するのは非愛国的だという主張をよく目にする」とワンさん。

高市首相が昨年11月7日の衆院予算委員会で、台湾有事をめぐって日本が集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」に該当する具体例を問われ、「戦艦を使って武力の行使も伴うものであれば、どう考えても存立危機事態になりうるケースだと私は考える」と答弁して以来、日中関係は特に緊張している。

上海のサポーターグループの代表を務めるファンさんは、「正直に言って、中日関係がより緊迫している今だからこそ、私たちのような人間が立ち上がることが一層必要だと感じている」と主張。

「私の究極の目標、そして最大の夢は、両国の間に友好の架け橋を築く手助けをすることだ」と付け加えた。

ヤンさんも、誹謗中傷を受けているにもかかわらず、サッカーには「障壁を打ち破る」力があると今でも信じている。

「世界がこんなにも混沌(こんとん)としている今だからこそ、サッカーは政治的なアイデンティティーや国籍を脇に置き、純粋に喜びの源になることができる」とヤンさんは語った。(c)AFP