【6月21日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は20日、米首都ワシントンにあるリンカーン記念堂の反射池(リフレクティング・プール)改修プロジェクトについて、卑劣なサボタージュ(破壊工作)の被害に遭ったと主張した。同池は現在、藻の大量発生と塗装の剥離に見舞われており、再改修を余儀なくされている。

トランプ氏は全長610メートルのプールの改修を主導し、業者を投入して水を抜き、「星条旗の青(アメリカン・フラッグ・ブルー)」に塗装させていた。しかし、工事完了から間もなく塗装が目に見えて剥がれ始め、輝くはずの水面は緑色の藻で覆われた。

作業員が濁った水をポンプで汲み出し、過酸化水素を投入して対応に追われる中、トランプ氏は責任を認めず、多くのオブザーバーが指摘する「手抜き工事」という見方を一蹴した。

自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿では、「本日、施工業者と相談した。必要な補修を行うため、再び大半の水を抜かざるを得ないだろう。だが、可能な限り迅速に完了させる」と説明した。

米メディアがこれまでに報じている1400万ドル(約22億円)の総工費に、今回の件でどれほどの追加費用が発生するかは分かっていない。

トランプ氏は、SNSに投稿した長文で、改修は「卑劣な破壊行為」が起きるまでは「完璧に機能していた」と主張。名前の伏せられた破壊工作員が「ナイフか刃物のようなもの」を池に持ち込み、「長さ250フィート(約76メートル)に及ぶ深い傷」をつけ、「腐食性と破壊性のある化学物質を池に流し込んだ」と言い放った。

しかし、トランプ氏は今回の改修トラブルをめぐる自身の主張について、何ら証拠を示していない。

リフレクティング・プールへの破壊行為の疑いがあるとして、これまでに複数人が拘束されている。そのうちの一人は、カヌー競技の元選手で五輪出場経験もあるデビッド・ハーン氏(67)だ。