【6月20日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領がイタリアの民放「La7」とのインタビューでイタリアのジョルジャ・メローニ首相をやゆしたとされる一連の発言に対し、イタリアは19日、激しく反発し、予定されていたアントニオ・タヤーニ外相による米国訪問を急遽中止した。

La7による電話インタビューの文字起こしによると、トランプ氏は今週フランス東部エビアンで開催された先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、メローニ氏から「一緒に写真を撮ってくださいと懇願された」とし、「哀れみから」応じてやったと語った。

トランプ氏はメローニ氏について、「私に話しかけられたことを喜んでいるだろう。話しかける必要はないのに、話しかけてやったのだから」とも述べた。

メローニ氏はX(旧ツイッター)に投稿した動画で、トランプ氏の発言について「でっち上げだ」「率直に言って驚いている」とコメント。

「私もイタリアも懇願などしない」「なぜ米大統領が同盟国に対してこのような振る舞いをするのか。理解し難い」と付け加えた。

さらに、「西側諸国の敵や米国の敵、あるいは彼が特別な便宜を図っている指導者たちに対して、彼が同じように毅然とした態度を示さないのは残念としか言いようがない」と皮肉った。

タヤーニ外相はXで、トランプ氏の発言を「重大かつ侮辱的だ」と批判し、6月21~22日に予定していた米国訪問を中止すると発表した。

米国務省も声明で、タヤーニ外相とマルコ・ルビオ国務長官が出席予定だったフロリダ州マイアミでのビジネスカンファレンスが中止となったことを確認した。

トランプ氏の発言について、イタリアのカルロ・ノルディオ法相は米伊関係にとって「痛手だ」と述べ、グイード・クロセット国防相は「この手のジョークは誰のためにもならない」と苦言を呈した。