【6月11日 AFP】11年近く前から行方不明になっているドイツ人モデルの女性の名前が、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告の捜査に関する資料「エプスタイン・ファイル」に記載されていることが分かった。これにより、女性の安否への懸念が一段と高まっている。ドイツのニュース週刊誌シュピーゲルが10日、報じた。

「ミシェル」という名前のみが公表されているこの女性は、2015年9月に22歳で実家を出て以来、行方が分からなくなっているという。

ミシェルさんは長年、エプスタイン元被告とつながりのあったモデルスカウトのダニエル・シアド容疑者と連絡を取り合っていた。

シュピーゲルおよび公共放送ZDFによると、ミシェルさんはアラブ首長国連邦(UAE)ドバイなどで国外ロケをした経験があったという。

シアド容疑者は、エプスタイン元被告による女性の性的人身取引や性的虐待をほう助した容疑でフランス当局の捜査を受けているが、本人はこれらの容疑を否認している。

エプスタイン元被告は2019年、少女らへの性的人身取引などの罪で起訴され勾留中に死亡した。

シュピーゲルによると、シアド容疑者の名前はエプスタイン・ファイルに頻繁に登場している。その中には、女性たちの写真やボディーサイズの数値をエプスタイン元被告に送り、その美しさを称賛する内容のメールも含まれている。

シアド容疑者はエプスタイン元被告にミシェルさんの写真も送っており、その後に「きっと彼女を気に入るはずだ」という内容のメールを送っていた。ただし、シュピーゲルは、ミシェルさんがエプスタイン元被告に実際に会ったという証拠はないとしている。

シュピーゲルがコメントを求めて接触したエプスタイン元被告の元アシスタント2人は、ミシェルさんを見たことは一度もないと証言した。

シュピーゲルとZDFはシアド容疑者への取材を繰り返し試みたが、本人および弁護人からの回答は得られなかった。

シュピーゲルによると、ミシェルさんの母親は最悪の事態を懸念しているとして、「娘はもう生きていないと思う」「娘の身に何かが起きたのだと思う」と胸中を語った。(c)AFP