ビル・ゲイツ氏、エプスタイン元被告との交友めぐり証言「誰も被害に遭わせていない」
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【6月11日 AFP】米IT大手マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏は10日、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との交友関係をめぐり、下院監視・政府改革委員会による非公開の聴取に出席した。その際、自身が「誰かを被害に遭わせたことはない」と述べ、違法行為を否定した。
ゲイツ氏は事前公表した証言で、「エプスタイン元被告が継続的な犯罪行為に関与していることを目撃したことも、それをうかがわせる兆候に気づいたことも一度もない」「彼の島や牧場、フロリダの自宅に行ったことは一度もない。私はこれまでに誰かを被害に遭わせたことはない」と主張した。
同委は、司法省が開示した文書によってゲイツ氏とエプスタイン元被告との接触に関する新たな疑問が浮上したことを受け、ゲイツ氏に聴取への出席を求めていた。
ゲイツ氏は同委に対し、2011年に仕事や慈善活動で信頼していた人々からエプスタイン元被告を紹介されたと説明。エプスタイン元被告がグローバルヘルスプロジェクトの資金数十億ドルを調達できると主張したため、紹介を受け入れたという。
ゲイツ氏は、「エプスタイン元被告が過去に法的問題を抱えていたことは認識していた記憶があるが、彼が犯した犯罪の全容を完全には理解していなかった」「本来行うべき厳格な背景調査を行うことなく、紹介に応じてしまった」と説明。
2011~2014年にエプスタイン元被告と慈善寄付に関する話し合いや面会を重ね、次第にその回数が増えていったが、寄付のための具体的な枠組みは創設されず、資金も調達されないまま、2014年12月にやり取りは終了したと述べた。
■「深くおわびする」
ゲイツ氏は「そもそもエプスタイン元被告と会うべきではなかった」と述べた。
エプスタイン元被告の捜査に関する資料「エプスタイン・ファイル」には、2013年のメールの下書きが含まれている。
その中でエプスタイン元被告は、エプスタイン元被告はゲイツ氏が不倫していたと主張。自身とゲイツ氏との関係について、「ロシア人少女たちとの性行為の結果に対処するためにビルが薬を手に入れるのを手助けしたことから、既婚女性との密会を手助けしたことまで」多岐にわたると記しており、性感染症にかかった後の抗生物質の調達などの後始末を含め不倫を手助けしたことが示唆されている。
ゲイツ氏はこの下書きをフェイク(偽物)と呼び、一連の疑惑を否定しているが、10日の証言では、エプスタイン元被告が不倫の事実を含めゲイツ氏の私生活に関する極秘情報を知っていたことは認めた。
ゲイツ氏は、エプスタイン元被告が自身の不倫に関する情報に「さらに多くのうそを積み重ね」、交友を再開するよう圧力をかけてきたと主張した。
「彼のこの試みは失敗に終わったが、エプスタイン元被告が自身の目的を推し進めるために、私とのやり取りを利用しようとしていた手口の一部を示している」とゲイツ氏は語った。
エプスタイン・ファイルに名前が載っているだけでは、犯罪に関与していたことにはならない。
ゲイツ氏は、エプスタイン元被告が社会的信用のある有力者たちとの結びつきを通じて、自らの周りに「合法性のイメージ」を構築しようとしていたことを今では理解しているとして、「私がエプスタイン元被告と過ごした時間が、彼に少しでも信頼性を与えてしまっていたのであれば、深くおわびする」と述べた。
聴取を終えた同委のティム・バーチェット下院議員(共和党)は、ゲイツ氏が「事前にしっかりと準備していた」ように見え、新たな情報はほとんど明らかにされず、エプスタイン元被告と交友関係にあった新たな名前も出なかったことを示唆した。
一方、同委の民主党トップであるロバート・ガルシア下院議員は記者団に対し、ゲイツ氏が「エプスタイン元被告の周辺にいた他の人物に関する情報を提供してくれた」と主張。「これまでのところ、ゲイツ氏は私たちの聴取に協力的だ」と語った。(c)AFP