【6月22日 東方新報】中国・四川省(Sichuan)雅安市(Yaan)宝興県にあるジャイアントパンダ国際発祥地キャンプでは、パンダたちが「国宝級」の待遇を受けている。1頭あたりの1日の食費は500元(約1万1813円)だという。

6月2日、中央宣伝部などが主催する「美しい中国を行く・国家公園探訪」の集中取材活動が、宝興県の鄧池溝で始まった。ここは、世界で初めてジャイアントパンダが科学的に確認された場所として知られる。

キャンプのガイドによると、飼育員は毎日、1頭につき約50キロの竹を用意する。パンダはそのうち30〜40キロほどを食べるが、好き嫌いが多く、気に入った部分だけを選んで口にする。竹は毎日新鮮なものを採り、水できれいに洗ってから与える。竹のほか、トウモロコシ粉の蒸しパン、タケノコ、ニンジン、リンゴなども食べるという。部屋に戻ると、壁に体を預けて飼育員に背中をかいてもらうのが日課だ。

同キャンプでは、パンダのふんを活用した体験プログラムも人気を集めている。パンダは竹の消化率が低いため、ふんには未消化の竹繊維が多く含まれている。緑や黄色の団子状で、江南地方の伝統的な餅菓子「青団」に似ていることから、俗に「青団」と呼ばれる。

キャンプ内の「青団紙すき工房」では、このパンダのふんから取り出した竹繊維を使い、昔ながらの紙すきを体験できる。完成した紙はしおりや招待状に加工でき、記念品としても人気だ。また、同じ竹繊維を使ったアロマキャンドル作りも行われており、「青団キャンドル」と呼ばれている。

キャンプの関係者によると、ここでは専門の自然教育・研学チームを組織し、20以上の自然体験プログラムを独自に開発している。ジャイアントパンダ国家公園全体を「壁のない自然教室」として活用しているという。

近くにあるジャイアントパンダ起源館では、1869年にフランス人博物学者アルマン・ダヴィド(Armand David)氏がこの地でジャイアントパンダを世界の科学界に紹介した経緯や、パンダが「平和の使者」として世界各地に渡った歴史も紹介されている。(c)東方新報/AFPBB News