中国の大学入試「高考」始まる 高い失業率背景に受験生らの意識に変化も
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【6月7日 AFP】中国で7日、大学入試の全国統一試験「高考」が始まった。中国教育部省によると、今年の志願者数は1290万人に上る。試験は中国語(国語)、数学、英語、科学、人文科学などの科目が数日間にわたって行われ、結果は今月後半に発表される。
「初めての経験なので少し不安です」と語るのは、青空が広がる北京の試験会場に到着した受験生のチャン・シンナンさん(18)。中国語の作文問題にプレッシャーを感じていると明かしたものの、この1年間ひたすら練習問題に取り組んできたため、良い結果を出せるはずだと自分を奮い立たせた。
将来は新エネルギー車(NEV)関連の仕事に就きたいというチャンさんは、「習得すべきことはすべて勉強した。自信を持って臨めば大丈夫」と前を向いた。
試験会場の外では、中国文化で幸運の象徴とされる赤い服を身にまとった大勢の親たちが集まっていた。数十人の警察官や警備員が周囲を巡回する中、親たちはわが子の入場する姿をカメラに収めようと、列を作る受験生たちのそばで見守っていた。
近年、中国では経済成長に伴い生活水準やキャリアへの期待が高まり、高等教育が急速に拡大した。しかし、現在の新卒者が直面する就職市場はかつてほど明るくなく、若年層の深刻な失業率が大きな影を落としている。公式データによると、16歳から24歳の若者のうち、学生を除く約6人に1人が失業している状態だ。
こうした中、試験に対する意識にも変化が見られ、高得点のために子どもの心身の健康を犠牲にすることを疑問視する親子も増えている。
娘を見送りに来たデン・ジュさん(53)は、友人と最後の見直しをする娘のために参考書を抱えながら、「うちは放任主義なんです」と微笑む。「普段通りにやってくれればそれで十分。試験はただの形式のようなもので、健康でいてくれることの方が大事ですから」と語った。
娘が北京大学や清華大学のような超名門校を目指しているわけではないと言うデンさんは、「もう高考なんてなくなればいいのに、と思います。まあ、無理なのは分かっていますが」と冗談めかして語った。
それでも、多くの北京の若者にとって、高考は今なお夢への切符であることに変わりはない。チャンさんは「理想の大学に行きたい」とし、周囲の友人たちも同様にプレッシャーを感じているとした上で、「落ち着いて、いかに安定した精神状態でいられるかが、高考では一番大切」と話した。(c)AFP/Mary YANG