【6月7日 AFP】サッカーW杯北中米大会の開幕を数日後に控えた6日、メキシコの首都メキシコシティ中心部に数千人が集まり、史上最大の「ウェーブ」のギネス世界記録に挑戦した。

スタジアムでのウェーブは、1986年のW杯メキシコ大会でホームチームを応援するために行われたことが注目され、世界的な現象へと発展した。

代表チームのユニホームを着用した地元住民たちは早朝から集まり、国旗を振りながら大音量の音楽に合わせて踊り、腕や脚を伸ばして挑戦に向けて準備を整えた。

メキシコシティの中心部を貫くレフォルマ通りに、約2キロにわたって広がる群衆の最前列に立っていたサリー・アビレスさん(31)は、新記録樹立に向けて自信を語った。

「絶対に記録を塗り替えてみせる。もうこんなに多くの人が集まっているのだから、私たちならできる!これまでも、すべての試合、すべてのスタジアムでずっとやってきた」

群衆の中には、メキシコの伝統行事「死者の日」の象徴である骸骨のマスクと豪華なドレスを身にまとった女性たちの姿もあった。楽団がトロピカルなリズムを奏でる中、司会者が群衆の動きを先導し、「膝をついて、かがんで、できるだけ早く立ち上がる!手を高く上げて!」と指示を出した。

合図に合わせて最前列の人々が腕を上げて立ち上がり、次に身をかがめると、後ろの人々が順番に同じ動きを繰り返し、群衆全体がまるで海の波のように揺れ動いた。

伝統的な頭飾りを着けて参加したグロリア・フラゴソさん(55)は、「この素晴らしいイベントに参加して、メキシコが本当はどんな国なのか――その雰囲気、愛、団結、平和を世界に示す機会を逃すわけにはいかない」と笑顔を見せた。

6日午後、文化当局はソーシャルメディアで、最大のウェーブの記録が破られたと発表したが、具体的な参加人数などの詳細は明らかにしなかった。今後、ギネス世界記録側が正式に記録が更新されたかどうかを審査する予定だ。(c)AFP