【6月7日 AFP】化石燃料に代わる航空機向けの代替燃料は供給不足が続いており、航空業界の脱炭素化を進めるには依然として高価すぎると、世界の主要航空会社が6日、ブラジルでの会議で指摘した。

国際航空運送協会(IATA)によると、いわゆる持続可能な航空燃料(SAF)の世界生産量は2026年に約240万トンに達すると予想されているが、これは航空会社の総消費量のわずか0.8%にすぎない。

「SAFの生産にとって、またしても失望の年になりそうだ」と、約370の航空会社を代表するIATAのウィリー・ウォルシュ事務局長は声明で述べた。

同氏はまた、中東で続く戦争による燃料価格の急騰が、供給不足に対する(社会の)危機感を高めることにはつながっていないとも指摘した。

「(中東での紛争による)エネルギー危機も、エネルギー自立や雇用創出の必要性も、あるいは気候変動対策の緊急性も、どれ一つとして、自立したSAF市場の構築に必要な優遇策や支援という形では、まだ具体化していない」

一方でIATAは、会議開催国ブラジルについて「未開発の潜在力」を持つ国の一例だとし、広大な南米のこの国は2030年までに約1億2000万トンのSAF用原料の潜在的供給能力を有していると述べた。

従来のジェット燃料が石油由来であるのに対し、SAFは食品廃棄物や植物性廃棄物、農業残渣、使用済みの食用油などの材料から作られる。(c)AFP