【6月6日 AFP】インドのオンラインで立ち上げられた風刺政党「ゴキブリ人民党(CJP)」の創設者で米国在住のアビジート・ディプケ氏(30)は5日、SNS上で拡散している運動を現実に移すため、首都ニューデリーに空路で向かっていると明かした。

米ボストン大学に留学中のディプケ氏は、大学入試における不正疑惑をめぐって批判されているダルメンドラ・プラダン教育相の辞任を求めて、警察の許可を得た上で平和的な抗議デモを実施すると説明している。

ディプケ氏は4日にX(旧ツイッター)に投稿した動画メッセージで、「ダルメンドラ・プラダン教育相の辞任を求め、デリー空港で私たちに合流しようという呼び掛けに対し、私たちの想像をはるかに超える反響が寄せられた」として、「これほど大勢が集まるのは一般市民や治安部隊(警察)への迷惑となるため現実的ではない」として、自身の到着に合わせて空港に集まらないようフォロワーに呼び掛けていた。

その上で、6日の「平和的な抗議デモの許可を直接得るため」、空港に到着後すぐに警察に向かうと述べた。

ディプケ氏は「私たちは法を順守する市民であり、責任を持って行動しなければならない」「したがって混乱を引き起こすことのないよう、くれぐれも注意してほしい」と付け加えた。

ナレンドラ・モディ首相率いるヒンズー至上主義の与党インド人民党(BJP)をもじったゴキブリ人民党は5月16日、スリヤ・カント最高裁長官が政府を批判する若者を「ゴキブリ」や「寄生虫」と例えて侮辱したと報じられたのを受けて結成された。以来、SNS上で数千万人ものフォロワーを獲得している。

カント最高裁長官は後に、自身の発言は文脈を無視して切り取られたもので、偽の学位を使って学籍を詐称する若者を指したものだと釈明した。

「若者の、若者による、若者のための政治戦線」というスローガンを掲げ、ゴキブリ人民党の人気は急上昇している。

インド政府はSNSコンテンツを厳しく規制しており、ゴキブリ人民党のSNSアカウントの一部はすでにブロックされている。

だが、インド国内で依然としてアクセス可能なインスタグラムのフォロワー数は2200万人以上で、与党インド人民党の900万人、主要野党・国民会議派が1300万人を大きく上回っている。(c)AFP