【6月3日 AFP】南米コロンビアの裁判所は2日、グスタボ・ペトロ大統領の任期満了に伴う大統領選の第1回投票で得票率首位となった強硬右派の弁護士アベラルド・デラエスプリエジャ氏(47)が女性有権者が自分に投票した理由は「強壮な性的能力」だと主張し、女性記者にセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)をしたとして、公式に謝罪するよう命じた。

デラエスプリエジャ氏は21日、ペトロ氏の後継で得票率2位の左派イバン・セペダ上院議員(63)との決選投票に臨む。

2日にドナルド・トランプ米大統領からの支持を取り付けたばかりのデラエスプリエジャ氏は5月12日のラジオインタビューで、携帯電話に保存された1枚の写真を記者団に見せながら、女性たちが自分に投票した理由がこれだと主張した。

インタビューの動画でははっきりと確認できないが、SNS上で問題の写真として拡散されたものには、股間の膨らみが強調されたタイトなズボンを穿いたデラエスプリエジャ氏が写っていた。

女性判事によると、デラエスプリエジャ氏はその場にいた女性記者に対し、「もっと近くに来て、そこに見えるものを言ってみて」「恥ずかしがらないで」などと言いながら、写真を見てコメントするよう執拗(しつよう)に要求した。

女性判事は、デラエスプリエジャ氏の行動には「明確な性的な意味」が含まれていると糾弾した。

写真を無理やり見せられた女性記者はX(旧ツイッター)への投稿で、デラエスプリエジャ氏の振る舞いに「嫌がらせを受けたと感じ、嫌悪を覚えた」と告白。「私自身と私の仕事に対する敬意のかけらもない」と非難した。

女性判事は、デラエスプリエジャ氏に対し、48時間以内に公式に謝罪するよう命令。同氏の発言を「女性に対して差別的・歴史的な固定観念を再生産するものだ」と厳しく批判した。

これを受け、デラエスプリエジャ氏はXで女性記者に謝罪する一方、ほんの冗談のつもりだったと釈明した。

4人の子どもを持ち、キリスト教福音派の牧師らと緊密な関係を持つデラエスプリエジャ氏は、大統領選の選挙戦を通じて同性愛嫌悪や性差別とみなされる発言を繰り返し、批判されていた。 (c)AFP