【6月3日 AFP】国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は2日、アラブ首長国連邦(UAE)の原子力発電所に対する先月の攻撃について「周到に計画されていた」との見解を示した。

5月17日の攻撃では、バラカ原子力発電所の敷地内にある電力施設に無人機が直撃し、原発が機能停止に追い込まれる危険性があった。

バラカ原発を訪れた後、アブダビで記者会見に応じたグロッシ氏は「確かに深刻な状況だ」「われわれが見たところ、これは周到に計画された作戦だった」と攻撃について語った。

アラブ首長国連邦は、この事件についてイラクの武装勢力を非難している。原発攻撃前には、イランの無人機やミサイルによる数週間の攻撃が続いていた。

「UAEの専門家たちが非常に迅速に対応し、状況に対処できた。しかし、外部電力の喪失により原子炉の安全機能が損なわれる可能性はあった」とグロッシ氏は指摘。「これは、この攻撃の背後にいる者が正確に何をしているかを知っていたことを意味する。これは極めて重大な事態だ」と続けた。

グロッシ氏はAFPに対し、「中東地域の複数の国が深刻な懸念を抱いている」とし、「最悪のシナリオ」は、バラカ原発やイランのブシェール原発への直接攻撃であり、放射性物質の漏洩の可能性があると述べた。(c)AFP