北朝鮮、在韓米軍司令官の韓国「短剣」発言に反発 中国封じ込め戦略を反映
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【6月3日 AFP】北朝鮮は3日、在韓米軍のゼービア・ブランソン司令官(陸軍大将)が韓国を「アジアの心臓部に突き刺さった短剣」に例えた発言について、中国を封じ込めるための米政府の戦略を反映したものだと激しく非難した。
ブランソン司令官は最近、ポッドキャスト番組のインタビューで、中国の東海岸から見た韓国を「アジアの心臓部に突き刺さった短剣」と表現した。これに対し、在韓中国大使館は今週、同司令官は「完全に越えてはならない一線を越えた」と猛反発した。
このインタビューは、北朝鮮やロシアを同盟国として地域で影響力を拡大する中国に対抗するため、米国が在韓米軍の役割を拡大させようとしているのではないかとの臆測が飛び交う中で行われた。
韓国には核武装した北朝鮮に対する防衛を支援するため、米兵約2万8500人が駐留している。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は、アナリストの金明哲(キム・ミョンチョル)氏による論評を掲載。同氏はブランソン司令官の発言について、米国が「平和を乱す首領であり、世界最悪の戦争帝国」であることを示していると主張した。
日本を拠点とし、国外における北朝鮮の非公式な代弁人と目されている金氏は、ブランソン司令官の発言は「中国の封じ込めを狙った地域戦略を実現するため、韓国を重要な地政学的道具として利用しようとする」米政府の意図を反映したものだと指摘した。
中国は数十年にわたり、北朝鮮にとって最大の貿易相手国であり、後ろ盾として外交的・経済的支援を続けている。
韓国大統領府は30日、「ブランソン司令官の最近の一連の公的発言については把握している」とした上で、「すべての関連問題について、米国とさまざまなレベルで緊密な意思疎通を続けている」と述べた。
韓国メディア「ニュース1」は、同国大統領府がこの発言をめぐり米国側に抗議したと報じており、テレビ局「JTBC」は、同様の懸念がこれまでに10回提起されたと伝えている。
米陸軍大学戦略研究所のウェブサイトに掲載された文字起こしによると、ブランソン司令官は「彼ら(中国人)が中国の東海岸から見渡した時に目に入るのが、アジアの心臓部に突き刺さった短剣である韓国だ」と述べた。
ブランソン司令官は日本について、「彼ら(中国)の企てや、南シナ海、さらには南東のフィリピンへと広がる野望を阻止するための、いわば防壁となる盾のようなものだ」と表現した。
在韓中国大使館は、ブランソン司令官の発言は「完全に越えてはならない一線を越えた」と非難。その上で同司令官に対し「中国に対する敵意と攻撃性に満ちたあなたの発言は、米政府の承認を得たものなのか」と問いかけた。
在韓中国大使館のウェブサイトに29日に掲載された書きおこしによると、同大使館の報道官は「自身が駐在する国(韓国)を『空母』や『短剣』、またはその他の戦争の道具と呼ぶことで、あなたは自身が好戦的であることを示したのにすぎないのか、それとも(実際に)他国をチェスの駒として利用しようとしているのか」と述べた。(c)AFP