【5月30日 AFP】28日に行われたサッカー国際親善試合のアイルランド対カタール戦で、アイルランドのサポーターが今秋に予定されているイスラエル戦に対する抗議としてピッチにテニスボールを投げ入れ、試合を中断させた。

アイルランド・ダブリンでの一戦は前半11分ごろ、パレスチナの国旗と「試合を止めろ(Stop the Game)」と印字された数十個のテニスボールが、アイルランドのサポーターによって一斉に投げ込まれた。

事態が発生したのは、アイルランドが1-0で勝利したこの試合唯一の得点を決めた直後のことだった。

前半はその後も、ピッチへのボールの投げ込みが続いた。警備員や選手、そしてアイルランドのヘイミル・ハルグリムソン監督らが協力してボールを片付けたが、試合は2度にわたってそれぞれ数分間中断された。

インスタグラムへの投稿の中で、「The League of Ireland fans for Palestine」と名乗るグループが、この抗議活動の背後にいることを認めている。

声明によると、このパフォーマンスはアイルランドサッカー協会(FAI)に対し、今年9月と10月に予定されているUEFAネーションズリーグのイスラエル戦2試合を中止するよう圧力をかけることを目的としていた。

同グループは「われわれは秋の試合を阻止することに本気だ。このキャンペーンはまだ始まったばかりだ」とし、FAI上層部に対して「秋のイスラエル戦への出場を拒否しなければならない」と主張している。

FAIに対しては、この2試合をボイコットするよう求める圧力は高まっており、パレスチナ支持派のアイルランド人政治家やサッカー界の著名人らが、試合辞退を求めている。

FAIは昨年11月、欧州サッカー連盟(UEFA)に対し、イスラエルを国際大会から直ちに資格停止処分にするよう求める動議を可決したが、UEFAからの支持は得られなかった。

また、同10月にはアイスランド人のハルグリムソン監督もイスラエルの国際大会からの排除を求める声を上げていた。

ハルグリムソン監督は試合後、前半の中断に不満を示しつつも、サポーターの抗議する権利は尊重するとコメントした。(c)AFP