【5月28日 AFP】韓国政府は27日、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡で韓国の貨物船ナム号(パナマ船籍)が攻撃された事件の調査の結果、イラン製対艦ミサイルが原因であった可能性が極めて高いと結論づけられたのを受け、イランのサイード・クーゼチ駐韓大使を呼び出して抗議した。

イラン国営メディアによると、クーゼチ大使大使は、同国はこの事件に一切関与していないと主張して疑惑を否定した。

米イスラエルが2月28日に対イラン攻撃を開始して以来、イランによって事実上閉鎖されてるホルムズ海峡で5月4日、ナム号に正体不明の飛翔(ひしょう)体が衝突した。

ドナルド・トランプ米大統領は、イランがナム号を攻撃したと主張したが、イラン側はこれを否定した。

韓国政府は数週間にわたる調査の結果、ナム号に衝突した正体不明の飛翔体は「イランで開発された対艦ミサイル『ヌール』シリーズの派生型である可能性が極めて高い」との結論に達したと発表した。

韓国外務省の朴潤柱(パク・ユンジュ)第1次官は記者会見で、イラン大使を呼び出した目的について、「調査結果を説明し、わが国の船舶への攻撃に対して強い抗議を伝えるとともに、再発防止策を含む責任ある措置を要求するためだ」と説明した。

朴氏によると、ナム号は2発の弾頭による攻撃を受け、1発目は爆発せず、2発目が爆発したという。

朴氏は、「エンジンはイラン製のターボジェットエンジンに酷似しており、見つかった部品にはイランの製造業者のものとみられる刻印が確認された」と述べた。

国営イラン通信(IRNA)によると、クーゼチ大使は韓国外務省での会談後、「イランはこの件に関するすべての疑惑を否定する。本件には一切関与していない」と述べた。

韓国の聯合ニュースによると、クーゼチ大使は24人が乗船していたナム号が被害を受けたことに対しては遺憾の意を表明したという。

アジア第4位の経済大国である韓国は、中東からの燃料輸入に大きく依存しており、イランによってホルムズ海峡が事実上封鎖されるまで、その大半を同海峡を介して輸入していた。(c)AFP