【5月24日 AFP】フランスは23日、イスラエル当局に拘束された活動家たちをさらし者にする動画を投稿したイスラエルの極右イタマル・ベングビール国家治安相の入国禁止措置を発表した。活動家らは、パレスチナ自治区ガザ地区に海路での支援物資搬入を目指していた。

フランスのジャンノエル・バロ外相は「本日より、イタマル・ベングビール氏はフランス領土への入国が禁止される」と、X(旧ツイッター)で述べた。その理由については、「人道支援船団に参加したフランスおよび欧州市民に対する、同氏の非難すべき行動」を挙げた。

バロ氏は、ベングビール氏に対する欧州連合(EU)レベルの制裁をイタリアと共に求めていると付け加えた。

ベングビール氏は先週、外国人活動家がイスラエルの拘束下で厳しい扱いを受ける様子を捉えた動画を公開したことで、世界各国から非難された。

公開された動画には、数十人の活動家が額を地面につけてひざまずき、手を縛られている様子が捉えられていた。

動画には「イスラエルへようこそ」とのキャプションが付けられ、ベングビール氏がイスラエルの旗を振りながら活動家を嘲笑している様子が映っていた。

バロ外相は、支援船の行動は「何の役にも立たない」とフランスとしての不承認を明言しつつも「フランス国民がこのように脅され、怯えさせられ、暴力を振るわれることは容認できない。それが公職にある者によるものであれば尚更だ」と強調した。

スペインもベングビール氏に対するEUの制裁を求めており、英国「挑発的な動画」を受けてイスラエルの最上級外交官を呼び出した。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ベングビール氏の活動家に対する扱いが「イスラエルの価値観や規範に合致しない」と述べているが、同氏を国家治安相にとどめる格好だ。

ネタニヤフ自身も、この人道支援ミッションを「ハマスを支援する悪意のある計画」として非難していた。(c)AFP