【5月14日 AFP】米上院は13日、ドナルド・トランプ大統領が連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名したケビン・ウォーシュ氏の人事案を承認した。トランプ氏が利下げ圧力を強める中、イラン情勢に伴い物価が上昇し、ウォーシュ氏は就任から難しいかじ取りを迫られる。

投票結果は賛成54票、反対45票。15日に任期満了を迎えるジェローム・パウエル議長の後任となる。任期は4年。

トランプ氏は利下げ判断が「遅過ぎる」とパウエル氏を繰り返し批判し、圧力を強めてきた。かつてインフレに対する「タカ派」として知られていたウォーシュ氏は、トランプ氏の利下げ推進に沿って立場を変えてきた。

他方、米国の消費者物価指数(CPI)は、イラン情勢を受けてガソリン価格が上昇し、約3年ぶりの高い水準に達している。インフレを抑え込むために利上げが必要になる可能性もあり、ウォーシュ氏の対応が注目される。

4月のCPIが3.8%上昇したことについて、J・D・バンス副大統領は「良くない」と認め、「アメリカ国民が当然受けるべき繁栄を実現するために、我々には多くの仕事があることを理解している」と述べた。

ブルッキングズ研究所のシニアフェロー、デビッド・ウェッセル氏は「ウォーシュ氏の最大の課題はおそらくトランプ大統領への対応だろう」と述べ、トランプ氏はFRBの独立性を尊重せず、今後も利下げ圧力を継続するとの見通しを示した。(c)AFP