「代表選手のアイドル化」 ファンの行き過ぎた行動に中国警鐘
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【5月11日 AFP】中国国営メディアは10日、スポーツの中国代表選手の誕生日などを大々的に祝うファンの行動について、競技への集中を妨げるだけでなく、「公共資源」の無駄遣いにもなると指摘する当局者の言葉を伝えた。
韓国や日本などのアジア諸国と同様、中国でも、有名人の誕生日を祝うため、ファンにより大規模な展示やイベントが企画されることは珍しくない。
昨年11月には、卓球世界チャンピオンである孫穎莎選手の25歳の誕生日を祝い、各地の大型電子看板(デジタルサイネージ)にメッセージが掲載された他、ドローンを使ったショー、全国のショッピングモールでのファンイベントが開催された。
しかし、このような派手なイベントの開催には、中国当局はあまり感心していない様子だ。
国営放送の中国中央テレビ(CCTV)は10日、中国国家体育総局の匿名当局者が最近、こうした熱狂的なファンに対して「理性的であることを求め、アスリートの誕生日を祝うイベントを企画したり参加したりすること控えるよう求めた」と報じた。
CCTVの報道によると、当局者は「このようなイベントは公共資源を大量に消費するだけでなく、競技に向けて準備する選手に影響を及ぼす可能性がある」と指摘したとされる。
また、選手のイメージを無断で使用することは、肖像権の侵害に当たる恐れもあるとし、応援は競技中に限って行うよう促した。
中国スポーツ選手への「狂信的な支持」をめぐっては、プライバシーの侵害の他、時にはネット上でのいじめに発展することもある。
国営メディアは、こうしたファンによる行き過ぎた行動は「有害」であるとし、中国当局も取り締まりに乗り出す考えであることを伝えた。(c)AFP