【5月10日 AFP】中間選挙を控える米国では現在、水着や軍服を身にまとった金髪の女性たちが、ドナルド・トランプ米大統領を称賛し、その政敵を激しく非難する動画が、SNSなどのプラットフォームに溢れている。こうした熱狂的なメッセージの多くは、人工知能(AI)によって生成されたインフルエンサーによって発信されている。

「アメリカ・ファースト」のようなトランプ氏の政治スローガンを繰り返し、移民問題などの論点に同調する超現実的な生成AIインフルエンサーの台頭は、「アメリカを再び偉大にする(MAGA)」運動の再活性化に向けて最新技術が投入されていることを明確に表している。

ティックトックに投稿されたある動画では、赤いMAGA帽子をかぶった女性が「私のMAGAの友人たちはどこにいるの?もしトランプ氏に投票したなら、コメント欄で教えて。そうしたらテキサスから新しいフォロワーが一人増えるから」と呼びかける。この女性はAIで生成されていた。

また、AIで生成された別の動画では、星条旗が掲げられたビーチと女性が登場し、画面上には「トランプはアメリカの未来だ」とのメッセージが表示される。

インスタグラムにも同様の動画が投稿されている。ビレッジ・ピープルの楽曲「YMCA」が流れるなか「トランプ支持者としてカミングアウトした」と語るAIで生成された女性が登場し「MAGA愛国者」として描かれた。

これらのAIアカウントの背後に誰がいるのかは不明だ。また11月の選挙に向けて組織的に行われている取り組みなのかどうかも分からない。

今年初めには、AIで生成されたプラチナブロンドのグラマラスな女性の動画をトランプ氏自らが自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、根拠ない汚職疑惑でカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)への追及を試みた。