米主導の決議案でイラン非難を国連に要求、ロシアは拒否権行使か
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【5月8日 AFP】米国および湾岸諸国の同盟国は7日、国連(UN)に対してイランがホルムズ海峡で行っている船舶通行の妨害をやめるよう要求するよう促した。しかし、この問題をめぐる決議案は拒否権の脅威に直面している。
米国のマイク・ウォルツ国連大使は、バーレーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、クウェートの代表とともに、記者団に対してこの問題は世界的な影響を持つと主張した。
「われわれは基本的で根本的な原則、すなわち世界のすべての経済にとっての航行の自由を信じている」「ここで問われているのは、世界的な安定と商取引の礎そのものだ」
AFPが確認した決議案の草案は、イランに対し、ホルムズ海峡での商業船舶への攻撃や脅迫を停止するよう要求している。また、通行料を徴収しないこと、機雷をどこに敷設したのか明示すること、そして世界的な食料不足への懸念を背景に、肥料輸送のための人道回廊の設置を認めることを求めている。
イランのアミール・サイード・イラバニ国連大使は、この決議案の草案を「欠陥があり、政治的動機に基づく」文書だと非難し、危機の解決にはつながらないと述べた。
一方で、外交筋によると、イランの主要な同盟国で拒否権を持つロシアは6日、この決議案を阻止する用意があると警告しているという。
3月中旬に国連安全保障理事会は、イランに対し湾岸諸国への攻撃をやめるよう強く求め、ホルムズ海峡を締め付けていることを非難する、厳しい表現の決議を採択した。この採決ではロシアと中国が棄権した。
また両国は4月、海峡での自由航行を確保するために各国が「防御的」な形で協力するよう促す決議案に拒否権を行使した。(c)AFP