■「揺るぎない忠誠心」

インディアナ州での区割り変更運動に関わる戦略家はポリティコに対し、「今夜の投票結果を受け、区割り変更案の採決で共和党議員が賛成に回る可能性が格段に高まった」と語った。

今回の予備選は、中間選挙を控える米国政治において、二極化が深刻化している現実を浮き彫りにした。

トランプ氏の全米での支持率は、経済的な不満と対イラン軍事作戦をめぐる共和党内の分裂を背景に低下している。

だが、共和党予備選の結果を左右する岩盤保守層の間で、トランプ氏の影響力は今なお強大だ。

この流れは、これから行われる共和党予備選、特に今月末に行われる注目のケンタッキー州の予備選に大きな影響を与える可能性がある。ケンタッキー州の予備選では、トランプ氏に公然と反旗を翻す数少ない共和党下院議員の一人、トーマス・マッシー議員が出馬しており、トランプ氏はその対抗馬を支持している。

アナリストらは、5日の予備選は11月の中間選挙に向けて形成されつつある構図を浮き彫りにしたと指摘する。共和党はトランプ氏を旗頭に結集し、民主党は有権者の広範な不満がトランプ政権への反発につながることを期待している。

民主党のバラク・オバマ政権で大統領上級顧問を務めたデビッド・アクセルロッド氏はX(旧ツイッター)への投稿で、インディアナ州での選挙結果は、なぜこれほど多くの共和党議員がたとえ長年の信条に反するとしても、トランプ氏を支持し続けるのかを如実に示していると指摘。

「トランプ氏は米国民の3分の2からとてつもなく嫌われている。しかし、彼は支持基盤の揺るぎない忠誠心を維持しており、反逆者に対しては、予備選でその支持基盤を武器として攻撃するという脅しをちらつかせている」と述べた。

さらに、「だからこそ、彼が要求した異例の、10年を待たずに行う区割り変更に反対するという蛮勇(と勇気)を示したインディアナ州上院議員に対する報復の脅しを実行に移すことが、(見せしめとして)極めて重要だった」と付け加えた。(c)AFP