【5月6日 AFP】イタリアのジョルジャ・メローニ首相は5日、人工知能(AI)によって生成された自身の偽画像がネット上に出回っていることを受け、ディープフェイクは「誰にでも危害を与え得る危険なツール」と指摘し、不快感をあらわにした。

メローニ氏は、ここ数日間に出回っていたとされる偽画像の一つを自身のSNSに投稿し、「ディープフェイクは危険なツールだ。人を欺き、操作し、誰でも標的にすることができるからだ。私は自分を守ることができるが、多くの人はそうではない」と述べた。

また、ネット上の画像を信じる前に確認するよう求め、「今日、私に起きていることが、明日には誰にでも起こり得る」と続けた。

メローニ氏が投稿したのは、薄手の寝間着を着用する自身の偽画像で「正直に言うと、少なくとも今回のケースに関しては、作成者が私を実際よりも良く見せていることを認めざるを得ない」と皮肉を込めて書きこんだ。

投稿には、写真に騙されたと思われるSNSユーザーコメントも転記されていた。そのユーザーは「首相がそのような服装をしているのは恥ずべきことであり、公的な役割にふさわしくない」と書いていた。

性的に加工された同氏の偽画像はこれまでにも見つかっている。こうした状況を受け、政府は、画像に描かれた人物に「不当な害」を与えるディープフェイクを犯罪とする法律を制定した。

メローニ氏は2024年、自身の偽動画を作成し、米国の成人向けサイトに投稿した男性2人を相手取り、10万ユーロ(約1840万円)の損害賠償を求めて訴えを起こしている。(c)AFP