【5月4日 AFP】イラン外務省のエスマエル・バカエイ報道官は4日、米国はイランに対する過剰な要求を放棄すべきと述べた。2か月にわたる紛争の終結に向け、協議再開が難航する中での発言だ。

バカエイ氏は国営テレビで放送された記者会見で「現段階では、われわれの優先事項は戦争を終わらせることだ」とし、「米国はイランに対する過剰な要求を放棄し、合理的なアプローチを取ることを約束するべきだ」と述べた。

戦闘終結に向けた両国間の協議は、4月8日に停戦が発効して以降、停滞している。

主要な争点は、米国とイスラエルが2月28日にイランを攻撃したことで始まった中東紛争により、イランがホルムズ海峡を事実上封鎖し、石油、ガス、肥料の主要な流れが遮断されたことだ。一方の米国もイランの港湾を封鎖している。

こうした状況の中、ドナルド・トランプ米大統領は3日、封鎖されたホルムズ海峡を通過する船舶を米国が誘導する計画を発表。これに対し、イラン側は「ホルムズ海峡へのいかなる干渉も、停戦の違反と見なす」と警告を発した。

バカエイ氏は「米国は、イランに対して脅しや力の言葉を使うことができないと学んだはずだ」と述べ、「イランは、ホルムズ海峡とこの重要な水路の守護者および保護者であると自認していることを示してきた」と強調。

また、紛争前にはこの海峡が国際航行にとって「安全で安心なルート」だったことを指摘し、「国際社会は、この水路に不安をもたらし、世界中で感じられている問題を引き起こしている米国と(イスラエルの)シオニスト政権に責任を問う必要がある」と述べた。

米国が誘導計画を発表するのを前に、バカエイ氏は国営テレビに対し、イランが「戦争を終わらせることに焦点を当てた」14項目の提案を米国側に示し、それに対する米国側の回答が、仲介国のパキスタンを通じて示されたことを明らかにしていた。(c)AFP