野生化した麻薬王のカバ80頭、印大富豪の息子が引き受けを提案
このニュースをシェア
【4月29日 AFP】アジア一の富豪ムケシュ・アンバニ氏の息子、アナント・アンバニ氏は28日、南米コロンビアに人為的に導入され、自然環境で繁殖したカバを引き受けることを申し出た。
カバは、1980年代に麻薬王の故パブロ・エスコバルがコロンビアに持ち込んだ。しかし、その子孫が同国の生態系に影響を与えているとして、近年、駆除に向けた動きが進んでいる。
こうした状況を受け、多国籍企業リライアンスインダストリーズの億万長者のアンバニ会長の息子であるアナント氏は、動物たちに新たな住処を提供するための詳細な計画を提出。カバの駆除決定を保留するよう、正式にコロンビア政府に求めた。
アナント氏は、インド西部グジャラート州で、世界最大級の野生動物保護施設の一つとして知られる「バンタラ動物センター」を運営している。
インド中央動物園局によると、バンタラ動物センターにはすでに、ゾウ数百頭、クマ50頭、トラ160頭、ライオン200頭、ヒョウ250頭、ワニ900匹をはじめとするさまざまな動物がいる。
アナント氏の提案には、獣医主導の捕獲と輸送、そしてカバのために「自然的な環境」を設ける計画が含まれている。
アナント氏は「バンタラは、コロンビア側の条件に完全に基づいて支援するための専門知識、インフラ、そして決意を持っている」とし、「これらの80頭のカバは、自分たちが生まれた場所を選んだわけでも、現在直面している状況を作り出したわけでもない」と声明で述べた。
「もし私たちが安全で人道的な解決策を通じて彼らを救う能力を持っているなら、それを試みる責任がある」
エスコバルの死後、コロンビアでは、アンティオキア州の私設動物園で飼育されていたカバが、捕食者の存在しないエリアで野生化。マグダレナ川で漁師を襲ったとの報告もあり、駆除に向けた動きが進むこととなった。(c)AFP