【4月26日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領を迎え、米首都ワシントンのホテル宴会場での華やかな夜となるはずだった。――しかし、銃声がその輝きを打ち砕き、出席者は床に伏せ、トランプ氏は警備員によって避難させられた。

トランプ氏は、ホワイトハウス記者会(WHCA)主催の夕食会に大統領として初めて出席し壇上に座っていたが、大きな音が祝宴を中断し、トランプ氏やステージ上の人々は驚いて顔を上げた。

AFPの記者や他の報道機関が捉えた映像には、混乱が広がる様子が映し出された。

銃声のような音が響いた直後、「伏せろ!」「下がれ!」という叫び声が上がり、記者団、トランプ政権の関係者、閣僚の一部を含む出席者たちが身を隠した。混乱の中、米シークレットサービスの職員はトランプ氏をステージ裏へと急いで避難させた。

ビッグバンドの演奏が止まり、ワシントン・ヒルトンホテルの巨大宴会場では、警備要員たちがテーブルの間や床に伏せた出席者の上を次々と動き回っていた。

このホテルでは45年前、ロナルド・レーガン元大統領の暗殺未遂事件が発生している。

宴会場から急いで避難していた中には、ロバート・ケネディ・ジュニア米厚生長官の姿もあった。叔父であるジョン・F・ケネディ元大統領は、1963年にテキサス州ダラスで暗殺されている。

実際に何が起きたのか詳細が分からないまま、宴会場全体に避難命令が出され、出席者たちはホテルのロビーや、冷たい外気の中へ移動した。出席者は抱き合ったり、電話をかけたり、友人や家族、そして所属する報道機関にメッセージを送ったりする姿が見られた。

シークレットサービスは声明で、夕食会の主要スクリーニングエリア付近で発砲事件を捜査していると発表。「大統領とファーストレディ、そしてすべての被保護対象者は無事だ」「1人が拘束されている」と同機関は述べた。

襲撃者が実際に発砲したのか、あるいは脅威に対して警備側が応射したのかは、現時点には明らかになっていない。(c)AFP