【4月25日 AFP】米司法省は24日、連邦政府による死刑執行の手段として、従来の薬物注射に加え、銃殺、電気椅子、窒素吸入(窒素ガスをフェースマスクに注入して死刑囚を窒息死させる方法)を導入すると発表した。

トッド・ブランシュ司法長官代行は声明で、「(民主党のジョー・バイデン)前政権は、テロリスト、児童殺人犯、警察犯殺害犯などの最も危険な犯罪者に対する極刑の執行を拒否し、米国民を守るという責務を果たさなかった」と述べた。

ドナルド・トランプ大統領の下、「司法省は再び法を執行し、被害者の側に立つ」と述べた。

共和党のトランプ氏は1期目の2020年、17年間停止されていた連邦政府による死刑執行を再開。それから第1次トランプ政権最後の半年間で、連邦政府による死刑は薬物注射によって13件執行された。これは過去120年間のどの政権下よりも多い。

死刑反対派のバイデン氏は2025年1月の退任前、連邦法違反で死刑が確定した死刑囚40人のうち37人について仮釈放なしの終身刑に減刑した。

バイデン氏が減刑しなかった3人は、2013年のボストンマラソン爆破事件の犯人の1人、2018年にユダヤ教徒11人を殺害した銃撃犯、2015年に黒人教会の信者9人を殺害した白人至上主義者だった。

トランプ氏は2期目就任初日に、「最も凶悪な犯罪」に対する死刑適用拡大を求めた。

米国では通常、州が死刑を執行しているが、限られた犯罪に対しては連邦政府も死刑を執行することができる。

銃殺については現在、五つの州が認めているが、近年執行したのはサウスカロライナ州のみとなっている。

電気椅子は、九つの州が認めているが、2020年以降執行されていない。

窒素吸入は、二つの州が最近執行した。

窒素吸入による死刑執行は、国連の専門家によって残虐かつ非人道的だと非難されている。

死刑は全米50州のうち23州で廃止、カリフォルニア、オレゴン、ペンシルベニアの3州では執行が一時停止されている。(c)AFP