【4月24日 CGTN Japanese】中国科学院南京地質古生物研究所によると、同研究所の早期生命研究チームはこのほど、中国北西部に位置する陝西省漢中市西郷県にある今から約5億3500万年前の寛川舗生物相(Kuanchuanpu biota)で、現在知られている中で最古の環形動物の実体化石を発見したとのことです。この発見により、最古の環形動物の実体化石記録が1000万年以上さかのぼることになりました。関連の研究成果は4月21日、全米科学アカデミー(NAS)が発行する「米国科学アカデミー紀要」に掲載されました。
 
科学研究チームは今回、7点の貴重な古代環形動物化石標本を発見し、研究しました。これらの化石は約5億3500万年前の寛川舗生物相に由来します。この時期はカンブリア紀の生命大爆発の初期に当たります。研究者らは新たに発見された7点の標本を、短足の「寛川舗ワーム」と長足の「張家溝ワーム」の新属・新種に分類しました。

 
研究チームは形態の比較を通じて、短足の「寛川舗ワーム」は主に海底の土砂の上を這って餌を探していた一方、長足の「張家溝ワーム」はすでに水中を泳ぐことができた可能性が高いと推測しました。
 
同研究所の張華橋氏は、「この研究は、生命大爆発が始まったばかりの頃、動物たちがさまざまな生存戦略を『試し始めていたこと』を示している。これらの目立たない古代の『小さな海底ワーム』こそが、単純な形態から分化へ、這うことから泳ぐことへと変化し、その後の複雑で多様な海洋生態の重要な基礎を築いた」と解説しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News