【4月27日 CNS】「2026年は『第15次五か年計画』のスタートの年だ。河南省貿促会は今後、『三つの強化』を重点的に進め、高水準の対外開放の拡大を後押しするとともに、『三つの最適化』によって効率的で利便性の高いビジネス環境づくりを支えていく」。中国国際貿易促進委員会河南省委員会の張艶(Zhang Yan)会長はこのほど、三里河中国経済観察の取材に対し、こう語った。

ここでいう「三つの強化」とは、国際連携の強化、投資促進の強化、産業振興の強化を指す。国際連携の強化については、昨年11月に河南省(Henan)鄭州市(Zhengzhou)で開かれた第18回中国・中南米企業家サミットが、2025年の河南省における重要な経済・貿易イベントとなった。これを機に、河南省貿促会は中南米の複数の商工団体と協力覚書を締結しており、今後はさらに協力分野を広げていく方針だ。

投資促進の強化では、河南省は「河南企業海外進出」経済・貿易活動を綿密に企画し、中南米、東南アジア諸国連合(ASEAN)、中央アジアなど重点地域に企業を派遣して商談や連携を進め、企業の海外展開や市場開拓、ネットワーク構築を後押ししていく。

産業振興の強化では、河南省から第4回サプライチェーン博覧会に出展した企業は、スマート自動車、グリーン農業、デジタル技術などの各産業チェーンにまたがっている。これにより、「原字号(基礎産業)」「老字号(伝統ブランド)」「新字号(新興産業)」「外字号(輸出・海外展開産業)」といった産業分野の強化をさらに進めていくとしている。

2025年の河南省の輸出入総額は9356億7000万元(約21兆8649億円)に達し、伸び率は全国平均を10.3ポイント上回った。対外貿易の規模は全国の上位グループを維持し、全国10位、中部地域では2位となった。貿易相手は世界200以上の国・地域に広がり、年間輸出入額は初めて9000億元(約21兆313億円)の大台を突破した。河南は沿海でも沿境でもないが、対外開放に向けた「第三のルート」を持っている。それが世界につながる航空貨物回廊だ。

中原の内陸部に位置する河南は人口大省であり、豊富な労働力を持つ。2013年には、国務院の認可を受けて鄭州航空港経済総合実験区が設立された。この地域は全国初の国家級航空港経済発展先行区となり、スマート端末、バイオ医薬、コールドチェーン物流など、「高付加価値」「高い即時性」といった特徴を持つ空港関連産業が集積するようになった。

世界の物流ネットワークと深く結びついたことで、2025年末までに鄭州新鄭国際空港(Zhengzhou Xinzheng International Airport)の年間貨物・郵便取扱量は、2012年の15万トンから100万トンを突破するまでに拡大した。国際貨物路線は欧州、米州、アジアの30以上の国に広がり、国際貨物取扱量は中国本土で5位を維持している。また、中部地域で初めて国際貨物便が年間1万便を突破した航空口岸にもなった。

この空の物流ルートは、マレーシア産の生ココナツやチリ産のサクランボといった生鮮品を中国内陸部へ迅速に届けるだけでなく、「河南製造」を効率よく世界へ送り出す役割も果たしている。世界のバイオリンの90%は中国で生産されており、そのうち中高級の手工品の80%は河南省確山県で作られている。駐馬店税関の統計によると、2025年に監督管理の下で輸出された確山産バイオリンは3万本を超え、貨物額は2822万元(約円)、販売先は世界30以上の国・地域に及んだ。

こうした産業基盤と対外開放の強みがあるからこそ、河南省貿促会は「三つの最適化」についても、より明確な支援の方向性を打ち出している。ビジネス環境の最適化に関しては、河南省貿促会は対外商事に関する法律サービスと貿易円滑化サービスを充実させ、企業が商事分野の対立や紛争を未然に防ぎ、あるいは適切に解決できるよう支援するとともに、商事認証業務を着実に進める。また、自由貿易パートナーに向けた貿易促進活動も高い質で実施していく。さらに、河南国際商会のサービスも強化し、企業ニーズに合わせた団体標準の策定や、ガゼル企業、専精特新「小巨人」企業などの商会参加を進めることで、企業の国際市場開拓と市場競争力向上を支えていく方針だ。

河南省貿促会は、「中国貿促会の指導の下、全国の貿促会関係者との連携をさらに深め、着実に実行し、相乗効果を高め、高水準の対外開放の推進と地方経済の質の高い発展に向け、より大きな貿促の力を発揮していく」としている。(c)CNS-三里河中国経済観察/JCM/AFPBB News