中国主席、「正義と力の闘い」でスペインに関係強化呼び掛け「両国は正義の国」
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【4月15日 AFP】中国の習近平国家主席は14日、スペインのペドロ・サンチェス首相と会談し、世界が「弱肉強食(ジャングルのおきて)」に逆戻りするのを阻止しなければならないと訴え、スペインとの経済関係の強化を呼び掛けた。
北京の人民大会堂での会談は、サンチェス氏の訪中2日目に行われた。サンチェス氏は、米国との関係が緊張している欧州連合(EU)と中国との架け橋としてスペインを位置づけようとしている。
中国国営中央テレビ(CCTV)が報じた会談要旨によると、習氏はサンチェス氏に対し、世界的な「混乱と動乱」と「正義と力の闘い」に直面する中で、両国は協力関係を強化すべきだと呼び掛けた。
「中国とスペインは共に正義を重んじる高潔な国だ。両国は意思疎通を強化し、相互の信頼を深め、緊密に協力して、世界が弱肉強食の法則に逆戻りするのを阻止すべきだ」と述べた。
習氏は、「ある国が国際法と国際秩序をどのように扱うかは、その国の世界観、秩序観、価値観、そして責任感を反映する」と述べた。
さらに、スペインと中国は貿易、新エネルギー、技術分野における協力の機会を「捉えるべきだ」と訴えた。
サンチェス氏は、パキスタンで行われた米イラン和平協議の第1ラウンドが合意に至らず終わったことを受け、中東紛争解決に向けた中国の役割を歓迎した。
サンチェス氏は会談後の記者会見で、「この戦争を終結させ、安定と平和に資する外交手段を見出すには、中国が果たし得る役割が重要だ」と述べた。
サンチェス氏は、中東で国際法に違反しているのは「基本的に一国のみだ」と指摘した。その一国とは、イランの支援を受ける民兵組織ヒズボラとの最新の紛争でレバノンに侵攻したイスラエルのことだ。
さらに、「パレスチナ自治区ガザ地区で起きているような、人権侵害やジェノサイド(集団殺害)を犯す者たち」に言及し、「レバノンで同じことが繰り返されないよう、犯罪が罰せられずに済むことがないよう願う」と述べた。
サンチェス氏は世界第2位の経済大国である中国との経済関係強化を目指しているが、13日には中国のEUとの貿易不均衡を「持続不可能」と批判している。(c)AFP