五輪金メダリストをネット上で繰り返し侮辱、31歳男を拘束 中国
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【4月11日 AFP】中国南部・広州市の警察当局が、オンライン上であるスポーツ選手を繰り返し侮辱したとして31歳の男を拘束した。中国国営メディアによれば、被害を受けたのは五輪の飛び込み女子で金メダルを3個獲得している全紅嬋選手(19)だという。
2021年に開催された東京五輪で14歳にして金メダルを獲得した全選手は、24年パリ五輪でさらに二つの金メダルを獲得しており、中国国内で最も人気のあるスポーツ選手になった。
同市越秀区の警察は声明で、31歳の徐という姓の男が、メッセージアプリ微信(WeChat)のグループチャット内で「二沙体育訓練センター所属のあるアスリートに対して繰り返し侮辱的な発言を行い」「悪影響を及ぼした」と発表した。当局は男を10日間拘留して罰金を科したほか、「グループ内の他の関係者についても法に基づき対処した」としている。
この声明では全選手の名前は明かされなかったが、国営メディアは、この事件が二沙体育訓練センターでトレーニングを積む同選手に関連していると報じている。
全選手は3月、涙ながらに答えたインタビューで、体重に対して過度な注目を受け、引退を考えたことがあると明かしていた。その後スポーツ当局は調査を近い、所属する水泳クラブは事件を警察に報告したと述べた。
全選手は中国誌に対し、パリ五輪後に生理が始まり、その影響で「少ししか食べていなくても」体重が増え、「五輪の本当に引退を考えたことがあった」と語った。
自身の体重について繰り返し質問されてきたと全選手は述べ、「その頃は、チーム内だけでなく外の世論でも、毎日のように『太った』と言われているのを目にした」と続けた。
中国当局は、国営メディアが「有害なファンたち」と呼ぶスター選手を取り巻く過熱現象への対応に苦慮している。これにはファンが選手の私生活に執着することや、対戦相手へのネット上での集団攻撃が含まれており、多くはSNS上のオンライングループを通じて行われている。(c)AFP