【4月10日 AFP】中国の習近平国家主席は10日、中国を訪問している台湾最大野党・国民党(KMT)の鄭麗文主席(党首)と北京で会談し、中国と台湾の団結に「十分な自信」があると述べた。台湾メディアが報じた。

鄭氏の中国訪問は、国民党の党首として10年ぶり。鄭氏はこれまで、米国訪問よりも前に中国の習近平国家主席との面会を主張してきた。

会談の中で習氏は「海峡両岸の同胞がさらに近づき、団結するという大勢は変わらない」とし、「これは歴史の必然で、われわれは十分な自信を持っている」と語った。

習氏はまた、中国は「台湾独立に反対する」という共通の政治的基盤の上で、国民党を含む台湾各界との対話を強化する意思があると述べた。

これに対して鄭氏は、台湾海峡が「もはや潜在的な紛争の焦点とならないことを望む」とし、「双方が政治的対立を超越し、戦争を防ぎ回避するための体系的な解決策を模索し、台湾海峡が世界における平和的な紛争解決のモデルとなるようにすべきだ」と語った。

国民党は、台湾を自国の領土と主張し、武力で奪取することも辞さないとする中国との関係強化を支持しているが、昨年10月の党首選で勝利し、習氏から祝辞を受けた鄭氏をめぐっては、党内外からその中国寄りのスタンスが批判されている。

出発前の記者会見では「(中国との)衝突を防ぐために全力を尽くさなければならない。平和を守ることは台湾を守ることだ」とし、「相互信頼を一歩一歩拡大していく必要がある」と述べていた。

この訪問に先立ち、台湾の対中政策当局は「米国からの軍備購入や他国との協力を断ち切ろうとする」中国側の働きかけに警戒感をあらわにしていたが、鄭氏は先週「この訪問は両岸の平和と安定のためのものであり、武器調達やその他の問題とは関係ない」との考えを示していた。

中国は台湾周辺での軍事的圧力を強化しており、戦闘機や艦船による大規模軍事演習を行っている。(c)AFP