■「悪で狂気」

トランプ氏はもともと歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで知られるが、それでもここ数日は、明らかに大統領らしからぬ言葉遣いをしている。

キリスト教のイースター(復活祭)の5日朝にはトゥルース・ソーシャルに、「クソッタレの海峡を開けろ、狂った野郎ども。さもないと地獄に落ちるぞ!」と投稿した。

6日にホワイトハウスの南庭で行われた、色とりどりに塗られた卵をスプーンで転がす恒例の「イースター・エッグ・ロール」でも、トランプ氏はメディアとのやり取りで場違いな発言をした。

数百人の子どもたちに囲まれる中、巨大なイースターバニーとメラニア夫人の傍らで、イランの発電所や民間インフラに対する攻撃は戦争犯罪には当たらないと主張したのだ。

こうした過激な発言を受け、かつての盟友たちからもトランプ氏の正気を疑う声が上がっている。

昨年トランプ氏と袂を分かった極右のマージョリー・テイラー・グリーン前下院議員はX(旧ツイッター)で、「一つの文明全体を滅ぼすなどあり得ない。これは悪であり、狂気だ」と述べた。

グリーン氏を含むかつての盟友たちは民主党と共に、大統領が職務遂行不能になった場合、特に病気の場合の継承を定めた合衆国憲法修正第25条の発動を求めている。

右派テレビ司会者のタッカー・カールソン氏は、トランプ氏の5日の発言を「核戦争への第一歩」と呼んだ。

元ホワイトハウス広報部長のアンソニー・スカラムーチ氏はトランプ氏を「狂人」と呼び、罷免を求めた。

陰謀論者のアレックス・ジョーンズ氏は自身のポッドキャスト番組「INFO WARS」で「どうすれば合衆国憲法修正第25条で彼を罷免できるのか?」と問いかけた。

2024年大統領選で、民主党のカマラ・ハリス前副大統領の副大統領候補(ランニングメート)を務めたティム・ワルツ氏は、「トランプ大統領は正気を失った」と述べた。

だが、トランプ氏自身は6日にホワイトハウスで行われた記者会見で、AFP記者からのメンタルヘルス(心の健康)に関する質問を一蹴。

「狂った野郎ども」投稿を受けて認知機能検査を受けるべきだとの批判の声が上がっていることについて問われると、トランプ氏は「そんな話は聞いたことがない」「もしそれが事実なら、私のような人間がもっと必要になるだろう」と答えた。(c)AFP