【4月2日 AFP】イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は1日、ドナルド・トランプ米大統領のイラン情勢に関する国民向け演説を前に、中東紛争が本当に「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」なのかを米国民に問いかけ、米国はイスラエルの影響下で戦争犯罪を犯していると非難した。

2月28日の米イスラエルによる対イラン攻撃をきっかけに始まったこの紛争は中東全域に波及し、世界経済を混乱させている。

交戦開始から1か月以上が経過した1日、トランプ氏は、ペゼシュキアン氏が交戦終結を求めていると主張したが、イラン側はこれを否定した。

ペゼシュキアン氏は同日、自身のウェブサイトに掲載した公開書簡の中で、「エネルギー施設や産業施設を含むイランの重要インフラへの攻撃は、イラン国民を直接標的にしている」「こうした行為は戦争犯罪に当たるだけでなく、イランの国境をはるかに超えて悪影響を及ぼす」と述べた。

「(米国は)不安定を招き、人的・経済的損失を増大させ、長年にわたって残り続ける恨みの種を蒔いている」「この戦争は、本当に米国民の利益に資するものなのか?」と付け加えた。

ペゼシュキアン氏は、この紛争は双方に大きな犠牲を伴うと指摘し、「こうした行動を正当化するイランからの脅威は客観的に見て存在したのか」「米国はイスラエル政府の影響を受け、操られ、イスラエルの代理として参戦したのではないか」と問いかけた。

さらに、「『アメリカ・ファースト』は、本当に今の米国政府の優先事項の一つなのか?」と疑問を呈した。

ペゼシュキアン氏は、イランは度重なる外国の介入や圧力に直面しているが、「一般の米国民はイランの敵ではない」とも述べた。

この書簡は、支持率の急落、経済不安、そして深刻化する外交的対立を背景に、ドナルド・トランプ米大統領がイラン情勢に関する国民向け演説を行うのを前に公開された。(c)AFP