【3月30日 AFP】国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は30日、レバノン南部の拠点に砲弾が着弾し、平和維持活動(PKO)隊員1人が死亡したと発表した。同地では、緩衝地帯の設置を目指すイスラエル軍と、イランが支援するイスラム教シーア派組織ヒズボラによる戦闘が続いている。

UNIFILの声明によると29日夜、南部にある拠点で砲弾が爆発し、隊員1人が死亡、別の1人が重体となっている。イスラエルとの国境に近い現場では、イスラエル軍とヒズボラによる戦闘が1か月近く続いている。

インドネシア政府は、死亡した1人と負傷した3人が自国の隊員であることを確認し、原因は「間接的な砲撃」によるものだとした。UNIFILは、砲弾がどこから発射されたかは不明としており、調査を開始した。

国連のアントニオ・グテレス事務総長はX(旧ツイッター)に「PKO隊員の安全が引き続き脅かされている」と投稿した。レバノンの国営通信(NNA)は、着弾した拠点がインドネシア大隊のものだったと報じている。

地域での紛争は3月初旬、ヒズボラがイスラエルにロケット弾を撃ち込んだことでレバノンに拡大。ヒズボラは、米とイスラエル軍による軍事作戦でイランの最高指導者アリ・ハメネイ師が殺害されたことを受けて攻撃を実施した。

これに対し、イスラエル軍はレバノンの広範な地域を空爆。現在、進攻を続けている。イスラエル当局は、自国の北部住民を守るため、国境から30キロにわたってバッファーゾーンを設置する考えを示している。(c)AFP